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51歳。婚活歴20年。女性との自然な会話が苦手で、たいてい断られています~おみおじリポート195~

大宮冬洋フリーライター
都内在住の見た目は爽やかな男性。会話面を改善する秘策を授けました!(本人提供)

心身が健康な人が考え方と言動を変えれば半年以内に結婚相手が見つかります

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
 人は何歳になっても結婚で幸せになれる――。数多くの晩婚カップルを取材している僕の実感です。何年、いや何十年も異性とお付き合いしていない人でも、良き結婚によって花が開くように明るく柔らかくなったりします。
 問題は「出会いがない」とか「いい人がいても独身じゃない」ではありません。通信と交通が発達している現代では出会おうと思えばいくらでも手段があります。また、自分がちゃんと「いい人」で結婚の意思さえあれば、そもそも周囲が放っておきません。つまり、課題は自分自身の考え方や言動にあるのです。それさえ変えることができれば、心身が健康な人の大半は半年以内に結婚相手が見つかります。

写真が好きだという宮西さん。自宅の屋上から撮影した夕焼けです。「動画撮影が今のように手軽でなかった時代は、美しい時間を切り取る唯一のものが写真でした」(本人提供)
写真が好きだという宮西さん。自宅の屋上から撮影した夕焼けです。「動画撮影が今のように手軽でなかった時代は、美しい時間を切り取る唯一のものが写真でした」(本人提供)

東京23区に4LDKの持ち家あり。昨年父親が他界したので今は一人で住んでいます

 婚活歴20年の宮西伸彦さん(仮名、51歳)は、なぜ結婚できないのかと不思議になるような人物です。30代後半だと言われても信じてしまうぐらいの若々しさで、仕事も「医薬品を扱う会社で事務職(正社員)」と堅め。東京23区に4LDKの持ち家があり、実家ではなく10年ほど前に自分でローンを組んで購入したそうです。
「長く一緒に暮らしていた父は昨年亡くなり、母もずいぶん前に他界しています。今後もひとりでいるのは寂しいなと思って、オネットに入れてもらいました」
 お父さんとの同居前提だったというハードルはあったとはいえ、20年間もの婚活で成果が出なかった理由は他にもありそうです。宮西さん、直近でお付き合いをしたのはいつ頃でしょうか?
「5年ほど前に婚活パーティーで出会った5歳下の女性と半年ほどお付き合いしました。でも、彼女は離婚したばかりで結婚に前向きではなかったようです。家にも生活感がありませんでした。向こうのほうから離れていって自然消滅です」

かつては柔道場に週6で通っていて、今でもジム通いをしているという宮西さん。やや小柄ですが、鍛えられた肉体の持ち主です。(本人提供)
かつては柔道場に週6で通っていて、今でもジム通いをしているという宮西さん。やや小柄ですが、鍛えられた肉体の持ち主です。(本人提供)

「女性との関係性を作っていくうえで困っていることは何ですか?」「会話です」

 うーむ。離婚したばかりというのは理由にはならない気がします。厳しいことを言えば、宮西さんとの交際自体が楽しくなかったのではないでしょうか。マチコ先生が「女性との関係性を作っていくうえで困っていることは何ですか」と上手に問いかけてくれました。宮西さんの心にも刺さりやすかったらしく、ほぼ即答。
「会話です。自然な会話が続かないことが多くて、それが原因で断られてしまうのだと思っています。僕は相手との間に共通の話題を見つける能力が低いようです」
 これは他の多くの男性に当てはまる重大原因ですね。見ず知らずの相手と1対1で向き合うことが婚活です。職場のように真剣に働く横顔を見せることはできません。そのため、交際経験が少なかったり口下手だったりする男性はどうしても不利になります。
「僕は高望みをしているわけではありません。太っている女性は苦手ですが、明るくて思いやりがある人と一緒に暮らしたいと思っているだけです」
 確かに、「明るくて思いやりがある人」を求めるのは高望みではありません。でも、そんな女性が一緒にいて居心地がいいなと思えるような自分になることは必要です。

宮西さんはスイーツ好き。こちらは手作りのチーズケーキです。(本人提供)
宮西さんはスイーツ好き。こちらは手作りのチーズケーキです。(本人提供)

自分が夢中で話せる得意分野をいくつか把握しておく。会話に困らなくなる秘策です

 会話力を高めましょう、というアドバイスは抽象的かつ難易度が高すぎます。僕とマチコ先生がおすすめするのは、自分が夢中で話せる得意分野をいくつか把握しておくこと。お見合いやデート中に話題に困ることがなくなります。好きなことを溌剌と話している様子は魅力的に映るので一石二鳥です。一方的に話しまくるのは禁物ですけどね。
 宮西さんの話を聞くと、猫と柔道というキーワードが見つかりました。どちらも興味深いエピソード付きです。
「うちの庭には野良猫が毎日やってきます。かわいい顔をしている弱っちい猫を『ネコ太郎』と名付けて餌をあげていたのですが、後になってメスだと判明。『ネコ子』に改名しました。命名のセンスがないことは自覚しています(笑)」 
 猫好きの女性と結婚できたら、その野良猫を飼い猫にしちゃってもいいですね。もっと素敵な名前も考えてもらえるでしょう。
「以前は柔道を集中的に学んでいました。週6で道場に通っていましたから。もちろん仕事帰りですけど。柔道の魅力は『柔よく剛を制す』に尽きます。パリ五輪48キロ級金メダリストの角田夏美選手の得意技である巴投げは痛快ですね」
 柔道をきっかけにして日本文化全般に興味を持つようになったという宮西さん。着物、茶道、華道のたしなみがある人にも憧れるとのこと。いいですね~。お見合いやデートでぜひ話題にしてください。会話が少しでも弾めば、宮西さんはきっと結婚相手を見つけられます。

こちらがネコ子。「カリカリご飯を食べているところ」だそうです。宮西さんの愛情が伝わってくるような写真だと思いました。動物や日本文化が好きな女性と出会えたらいいですね!(本人提供)
こちらがネコ子。「カリカリご飯を食べているところ」だそうです。宮西さんの愛情が伝わってくるような写真だと思いました。動物や日本文化が好きな女性と出会えたらいいですね!(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。宮西さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=お見合いセッティングサービスも受けられる攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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