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出張の連続だった1年間。同じく出張続きな彼と会えない日々が続いて別れました~おみおじリポート194~

大宮冬洋フリーライター
大阪在住。大企業の管理職。「仕事だけの生活」を反省して婚活開始です。(本人提供)

仕事ができる人はカッコいい。ただし、人生のパートナーにふさわしいとは限りません

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
 仕事に精を出している人の姿はカッコいいですよね。抜群の成果を出していたりするとなおさらです。職場のエースなどがモテやすいのは「この人と一緒にいたらいいことがありそう」という打算だけではなく、単純に美しく見えるという面があると思います。
 同じような現象は、仕事以外の場所で出会ったワーカホリック気味の人にも当てはまりがちです。いつでも仕事モードなので、精力的で頼もしく感じられます。ただし、そういう人が家庭を一緒に築くパートナーとしてふさわしいかはまったく別の話です。

アメリカの国立公園に行くのが好きという女性が登場。「スケールの大きさに圧倒され、自分が考えていることの小ささに気づく」とのこと。その流れで、仕事だけでなく生活にも目を向けましょう!(本人提供)
アメリカの国立公園に行くのが好きという女性が登場。「スケールの大きさに圧倒され、自分が考えていることの小ささに気づく」とのこと。その流れで、仕事だけでなく生活にも目を向けましょう!(本人提供)

年収1000万円超。年上の部下との時代感覚の違いに吐きそうになりながら働いています

 生まれも育ちも大阪だという服部奈央さん(仮名、44歳)は大企業の生え抜き社員。全国転勤も厭わずに仕事に身を捧げ、大阪に戻って来てから管理職に昇進しました。年収は1000万円を軽く超えています。
「年上の男性部下との時代感覚の違いに吐きそうになりながら働いています(笑)。私自身は達成欲が強くて、会社から与えられた販売目標などをなんとしてでもクリアしてきました。そのための手順を逆算して考えて実行することが習慣のようになっています。でも、部下が同じような逆算思考を好むわけではありません。どうすればチームで目標を達成できるのかを試行錯誤している毎日です」
 個人だけではなくチームでも目標を達成する――。この新たな課題も高確率でクリアできるようになれば服部さんはますます高みに上っていける気がします。一方で、仕事優先の日々でプライベートは犠牲になってきました。
「去年の1年間はとても忙しくて、全国各地を泊まり歩くような日々が続きました。いくら仕事好きの私でも体力的にしんどかったです。10年ほど付き合っていた彼も出張が多い人だったので会える時間がますます減り、『歩む方向性が違うね』と話し合って別れました」

余裕があるときは気分転換に料理を作っているという服部さん。自家製ミートローフの写真です。食器選びも楽しんでいそうです。(本人提供)
余裕があるときは気分転換に料理を作っているという服部さん。自家製ミートローフの写真です。食器選びも楽しんでいそうです。(本人提供)

仕事以外では人見知りな私。社交的で気遣い上手な人に心惹かれます

 今は出張はほとんどなくなったという服部さんですが、会社中心の生活は変わりません。プライベートでも仕事モードが続いているようです。
「結婚相手に養ってほしいとは思っていません。依存されたくもなくて、お互いに高め合えるような関係が理想だと思っています」
 ここでマチコ先生が一言。仕事仲間のように「対等に高め合う関係」でうまくいっている夫婦は見たことがない、という指摘です。
「服部さんは明るくて、一緒にいる相手を元気にするような女性ですね。早口で、頭の回転の速さも感じられます。ただし、同じようなタイプの男性は婚活市場ではものすごい倍率で人気ですし、服部さんとぶつかり合ってしまう可能性があります。補完関係を意識して、むしろおっとりゆったりした男性はいかがでしょうか」
 婚活初心者の服部さんは驚いたような表情でマチコ先生の話を聞いています。実は、仕事以外の場所では人見知りなのだと明かしてくれました。だからこそ、社交的で気遣い上手の人に心惹かれる傾向があるとのこと。そのようなタイプで「仕事脳」ではなく「家庭脳」な男性もいるので、うまく出会えればぴったり合いそうです。

服部さんは爬虫類を中心に動物全般が好きなのだそうです。「散歩のお伴に犬を飼いたいと思っているところです」。結婚した後に飼いましょう!(本人提供)
服部さんは爬虫類を中心に動物全般が好きなのだそうです。「散歩のお伴に犬を飼いたいと思っているところです」。結婚した後に飼いましょう!(本人提供)

仕事だけでは視野が狭くなる。1人でいるよりは2人でいるほうが楽しいはず

 プライベートでの服部さんの顔をもっと知りたいマチコ先生は家族との関係性について質問。家族仲の良い服部さんは弟夫婦とも親しく、5歳の姪っ子ともよく遊んでいるとのこと。
「子どもの頃は、優しい性格をしている弟が困ったときは姉として対処していました。そういう役割は苦ではありません」
 もちろん、弟みたいな男性を結婚相手として探す必要はありません。誰かを支えたり助けたりすることを厭わない一面は意識しても良い、とマチコ先生はアドバイス。服部さんの表情も柔らかくなってきました。素の部分を見せていい相手を選ぼうと思ってきたのかもしれません。
「会社は上り調子ですし、私も長く働きたいと思っています。でも、仕事だけをやっていても視野が狭くなることは自覚しています。これからの人生も1人でいるよりは2人でいるほうが楽しいはずだと思い、結婚がしたいなと思いました」
 仕事では広くて刺激的な世界が見えたりします。家庭はささやかな安心や喜びが得られればいいのです。両方あることで、服部さんの人生はさらに豊かなものになると思います。

仕事以外の場所では人見知りをしてしまうという服部さん。日常生活を愛する朗らかな男性との相性が良さそうだと僕は思っています。(本人提供)
仕事以外の場所では人見知りをしてしまうという服部さん。日常生活を愛する朗らかな男性との相性が良さそうだと僕は思っています。(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。服部奈央さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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