同じ洗剤でも仕上がりが全然違う!ニオイや汚れが気になったら洗濯機の「注水」機能を使ってみて
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。洗濯してもニオイや汚れが落ちないと悩んでいる人は、洗濯機に搭載されている「注水すすぎ」機能を試してみてください。
この記事ではすすぎの回数や方法で汚れ落ちがどのように変わるのか、実際に試して結果を公開しています。よかったら参考にしてみてください。
注水すすぎとは
洗濯機の初期設定ではスタートボタンを押すと「ためすすぎ」が行われます。ためすすぎは設定水位まで水を溜めてすすぐ方法です。
それに対して「注水すすぎ」は、設定水位まで水を溜めたあとも少しずつ給水しながら衣類をすすぎます。「注水すすぎ」のほうが水の使用量は増えますが、汚れをしっかり取り除くことができます。
最近はすすぎ1回対応の洗剤が標準になりつつありますが、洗剤で浮かせた汚れを洗い流すのは水です。なので、すすぎ1回対応の洗剤を使ったとしてもすすぎ1回よりもすすぎの回数を増やしたり、注水すすぎするなど、水をたっぷり使ったほうが汚れ落ちは格段によくなるのです。
すすぎ1回と注水すすぎの洗浄力を確かめました
すすぎの違いでどれほど汚れ落ちが違うのか確かめてみました。
汚れの種類は口紅、卵、醤油、ボールペン、果汁、ウスターソース、ミートソース、カレー、ごま油の9種類の汚れをつけた布を洗って汚れ落ち具合を5段階評価で点数をつけます。
すすぎ1回の場合 23点
すすぎ2回の場合 26点
注水すすぎの場合 31点
使ったのはすすぎ1回対応の同じ液体洗剤ですが、すすぎ1回では洗浄力が足らず、注水すすぎしたほうが汚れ落ちが良くなっているのがわかります。
「注水すすぎ」のデメリットとメリット
【注水すすぎのデメリット】
・水道代が高くなる
・柔軟剤の効果が薄れる
注水すすぎのデメリットは水をたくさん使うことです。通常の「ためすすぎ」に比べて1.5倍の水を使うので、どうしても水道代が高くなってしまいます。
また、たくさんの水を使うことで柔軟剤の効果を薄めてしまうのも普段柔軟剤を使っている人にとってはデメリットになります。
【注水すすぎのメリット】
・汚れ落ちが良くなる
・雑菌が原因のニオイ問題が軽減する
落としきれなかった汚れは雑菌の餌になったり、黄ばみや黒ずみの原因になります。
普段は節水のためにすすぎ1回にしているご家庭でも、ニオイや汚れが気になる時や衣替え前の “しまい洗い” にはいつもよりも水をたっぷり使う「注水すすぎ」を試してみてください。