オキシクリーンよりも手軽!簡単3ステップで洗濯機をピカピカに
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。
洗濯機の掃除、見て見ぬふりをしている人はいませんか?
洗濯機の裏側には、目に見えない汚れやカビが溜まっているかもしれません。今回は、そんな洗濯槽の汚れを簡単に落とす方法を紹介します。オキシクリーンの「オキシ漬け」が面倒で挫折したという方も安心してください。お湯もカビすくいも必要ありません。オキシクリーンよりも効果的なのに手軽に洗濯槽のお手入れができます。
洗濯物にくっつく「わかめ」の正体
洗濯物に「わかめ」のようなぴらぴらした黒い汚れが付着していることはありませんか?それが洗濯槽の裏に溜まった「黒カビ」です。
「黒カビ」の主な原因は洗濯に使っている洗剤です。洗剤が衣類の汚れと結合して洗濯カスとなり、洗濯槽に付着してカビになります。カビは茶色から黒に変化するので、「黒色のわかめ」はまさにカビの最終形態。見つけたら早急に対処しないと嫌なニオイの原因になります。部屋干し臭の原因は洗濯槽の汚れであることも多いので、洗濯物が乾きにくい冬になる前に洗濯槽の掃除をしてしまいましょう。
実は洗濯槽掃除には向かないオキシクリーン
・洗濯槽(せんたくそう)クリーナー
・衣料用ハイター
・オキシクリーン
洗濯槽の掃除に使う洗剤を調べると、主にこの3種類が検索でヒットしてくると思います。
洗濯槽クリーナーとハイターの主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」で塩素系のクリーナー。オキシクリーンは「過炭酸ナトリウム」で酸素系のクリーナーとなります。
SNSやYouTubeではオキシクリーンを使った洗濯槽掃除が人気ですが、実はオキシクリーンは洗濯槽の掃除には向きません。なぜならカビを除去できないから。
実際に黒カビに使ってみた
実際に洗濯機から採取した黒カビを使って実験しました。
それぞれ規定量の水(オキシクリーンは50度のお湯)で薄めた洗剤液で黒カビをつけ置きして経過を観察しました。
1時間経過後
塩素系の洗濯槽クリーナーと衣料用ハイターはカビがバラバラになり始めます。
3時間経過後
3時間経過した結果は一目瞭然です
オキシクリーンにつけ置きした黒カビは分解されず、変化がないのがわかると思います。オキシクリーンは酸素の泡で洗濯槽から黒カビを剥がし取ることはできますが、カビを除去するには浮かび上がったカビを人間がすくい取る必要があります。完全にすくい切るのは難しく、見えない範囲のカビが残る可能性が高いです。
衣料用ハイターは一見すると黒カビが消えたように見えますが、よく見ると黒カビが脱色されてはいますが、完全に消えてはいません。残念ながらカビの胞子は残っていますので再発の可能性があります
洗濯槽クリーナーは若干カビ残りはあるものの、バラバラに小さく分解されているので、洗い流しやすくなっています。
人気のオキシクリーンはコストパフォーマンスは抜群に良いものの、お湯を用意する必要があること、浮かび上がってきた黒カビをすくい取る必要があること、そのことから「洗濯機の掃除が面倒」と感じている人にとっては使いにくい洗剤といえます。
塩素系は洗濯機を痛めるのでは?
塩素系は洗濯機を痛めるのではと心配になるかもしれませんが、洗濯機メーカーが推奨しているのはオキシクリーンや他の酸素系漂白剤ではなく、塩素系のクリーナーなので安心して使って大丈夫です。
もっとも簡単な洗濯槽掃除
準備するのは洗濯槽クリーナー。最近は100円ショップでも購入可能です。
簡単!洗濯槽洗浄の3ステップ
1、糸屑フィルターに溜まったゴミを取り除き再びセットしておく
2、洗濯槽洗浄コースを選びスタートボタンを押す
3、洗濯槽クリーナーを入れてフタをする
洗濯槽洗浄コースを選んでスタートボタンを押すと、給水が始まります。その時に洗濯槽クリーナーを入れてフタをします。つけ置き時間は2時間以上を推奨。
※ドラム式の場合
給水開始から1分後に一時停止してクリーナーを投入します
洗濯槽洗浄コースがない場合
洗濯機に洗浄コースがない場合は、水量を一番高く設定し、つけ置きコース(2時間以上)で洗浄します。給水が始まったら1分後にクリーナーを入れます。
洗浄後にすること
洗濯終わった後、糸屑フィルターに黒カビが残ってる場合があります。ただ、洗浄後だとカビや汚れがゆるんで取れやすくなっています。なので水で洗い流すだけで簡単に取り除くことができます。
手間なく簡単にすっきりキレイです。これなら定期的にできそうな気がしてきますよね。
カビを予防する
洗濯機メーカーでは月に1回の洗浄を推奨しています。オキシクリーンなどの酸素系漂白剤、衣料用ハイターを使った場合は月に1回の洗浄をおすすめしますが、洗濯槽クリーナーで洗った場合は2〜3ヶ月くらいは掃除をしなくても大丈夫だと思っています。
洗濯機を使わない時はフタや洗剤の投入口も開けておくとカビの発生を遅らせることができます。
オキシクリーンを使った洗濯槽のオキシ漬けが面倒だなと思った方は、洗濯槽クリーナーを試してみてくださいね。