黄砂や花粉で外干しできない時に便利!ほとんどの人が使っていない洗濯機の便利機能
おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。多くの便利機能を搭載している最近の洗濯機。だけど、スタートボタンしか押したことがない人も多いのではないでしょうか?
本日は、多くの洗濯機に搭載されているのに、使っている人が少ない便利な機能「部屋干しコース」を紹介します。雨続きだったり黄砂や花粉、外干しできない時に役立つ便利機能です。ご自宅の洗濯機もぜひチェックしてみてください。
洗濯物が早く乾く「部屋干しコース」
*各洗濯機メーカー「部屋干しコース」の説明*
日立:高速回転で空気を取り込み、衣類の水分を飛ばします。
東芝:脱水時間を長くして、風の力でしっかり水分を吹き飛ばしながら脱水
シャープ:洗濯層の高速回転で衣類の水分を飛ばします。
ハイアール:洗濯槽を高速回転させて遠心力と通気口から取り込んだ空気の力で水分を飛ばす。
アイリスオーヤマ:洗濯・脱水槽の回転で乾燥させます。
一部の乾燥機付き洗濯機では短時間のヒーター乾燥を「部屋干し」コースとしている場合もありますが、基本的にはヒーターを使わずに洗濯層の高速回転で風を作ったり、外から風を取り込んだりと、脱水時に送風を使って洗濯物の水分をより多く取り除くコースを「部屋干しコース」と呼びます。
通常の脱水よりも洗濯物が早く乾くので、外干しよりも乾きにくい部屋干しに向くコースとなっています。
通常コースよりも2時間早く乾く
厚手のバスタオルと薄手のバスタオルをそれぞれ通常コースと部屋干しコースに分けて洗ってみて、乾く速度を計測しました。
風通しなし、太陽光なしの部屋でバスタオルを干し、1時間ごとに重さを測り乾くまでの時間を測った結果、厚手のタオルも薄手のタオルも通常コースよりも部屋干しコースで洗ったバスタオルのほうが2時間も早く乾きました。
しかもシャツを部屋干しコースで洗った場合、脱水時に送風を使うため洗濯物が絡みにくくシワが入りにくいというメリットもあります。
※東芝(AW-7D8)の場合
「部屋干しコース」のデメリット
・脱水時間が長くなる
・衣類がいたみやすくなる
東芝の洗濯機の場合、通常コースだと洗濯時間37分のところ、部屋干しコースだと57分かかりました。どのメーカーも部屋干しコースを使った場合、脱水時間は通常よりも長くなります。脱水時間が長くなる分、摩擦が増して衣類への負担が大きくなるのがデメリットです。
「部屋干しコース」のメリット
・早く乾く
・部屋干し臭が軽減できる
・シワがつきにくい
生乾き状態が長く続くと「生乾き臭」発生のリスクが高まりますので、ボタンひとつで洗濯物が早く乾く「部屋干しコース」は洗濯物が乾きにくい季節は頼りになります。
脱水時に送風を使うことで衣類が絡みにくくなり、衣類のシワが軽減するのも嬉しい効果です。
洗濯機の便利機能「部屋干しコース」まとめ
最近の多くの洗濯機の搭載されている部屋干しコースは脱水時に送風を使って水分を取り除くコースです。脱水時間は長くなりますが、洗濯物が早く乾き、生乾き臭の予防にもなります。
脱水時間に伸びるのと、それに伴って衣類への負担が増えるのがデメリット。
いつも部屋干ししている方は洗濯機の部屋干しコースを使うより、サーキュレーターや速乾ハンガーを用意したほうが時短になり、衣類にも優しいです。
ただし、雨が続いたり部屋干しは一時的に仕方なくというご家庭にとっては頼れるコースなので、自宅の洗濯機に「部屋干しコース」機能が搭載されていたら、ぜひ使ってみてください。」
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