太宰府の五号線沿いにある元祖長浜。さっぱり豚骨スープに緑鮮やかな葱が浮かぶ、タレの旨味が効いた一杯。
太宰府の五号線沿いに「元祖長浜」
太宰府から春日に向かう県道31号線沿い、青葉台へと入る道のすぐ傍にある「五号線沿いの元祖長浜ラーメン」。住所は太宰府市ですが、大野城市との境目当たりの場所。店名だけ見ると、「元祖長浜」のインスパイア系か、と思ってしまうけれど、「家」も「屋」も名前にはない。看板を見てもオリジナル感が溢れ、一風変わった雰囲気。そしてこのお店、朝7時から営業している、いわゆる〈朝ラー〉をいただける博多人には嬉しいお店なんです。ただ、営業時間やお休みは変則的なので、訪問の際はお店のSNSをチェックしたほうがいいですね。
ところで・・・、県道31号線なのに、なぜ「五号線沿い」なのでしょうか。
地元で呼ばれる通称が「五号線」、それを店名に使うのもネーミングセンスがありますね。やはりただのインスパイア系ではない。
長浜系スタイルのラーメン
メニューは〈ラーメン〉〈替玉〉〈替肉〉〈めし〉〈生玉子〉と、ガンナガスタイルを彷彿とさせますね。たっぷりのネギと細切れのチャーシューも、まさにスタイル。その中で、この黒くシックな丼がビジュアルの雰囲気を変えています。このスープに浮かぶ緑鮮やかな葱が、シャキシャキっと美味しいのです。
スープ表面のベタ感もいい感じ。ただ、福岡に点在する元祖長浜のインスパイア系とはまた違う。ガンナガインスパイア系といえば、味やメニューはもちろん、お店のデザインまでそのままに、というお店が多いですが、こちらは細かなアレンジも効かせている感じ。振り返ると、元々の元祖長浜の歴史は長いものの、インスパイア系が続々登場したのは5~6年前のこと。「五号線沿いの元祖長浜ラーメン」の創業は2012年というから、その中でも歴史は長く、本家をリスペクトしながらもオリジナルのスタイルを持ったお店といえるかもしれません。
あっさりながらも豚骨の風味が感じられ、カエシの塩味や味わいがグッと伝わり、さっぱりといただきながらも味わい深く美味しい。本家のガンナガと比べても、シンプルさは通ずるものがありながら、味わいがしっかりとしていています。元祖をオマージュしながらも、独自のスタイルを出しているのが良い感じです。
低加水で小麦感が溢れる、パスッと歯切れよい食感の麺もそのままに。中細サイズでストレート、古き良き長浜スタイルを思い起こさせてくれます。この仕上がりは〈ベタナマ〉で、と思わず言っちゃいます。ただスープの味わいはしっかりとしているので、麺と絡むバランスがまた「五号線」の味わいですね。
この〈やかんのタレ〉もお馴染みです。本家の元祖長浜で食べる時は、思わず最初からこのタレを追加して味を調整することがありますが、こちらではその必要はなさそうです。替玉時にタレをプラスして、という感じでしょうか。
卓上にも伝統のスタイル。紅ショウガにゴマにコショウ。このあたりはインスパイアを思わせますね。ポイントで元祖の空気感を出しているのがいいですね。
この木目の長机はもちろん相席。これもまたガンナガスタイル。横には座敷席もあって、ファミリーで訪れても大丈夫。適度に本家をリスペクトしながらもオリジナルのスタイルも散りばめられている、これがまた良き。ただのインスパイア系ではないですね。そしてこちらの「五号線沿いの元祖長浜ラーメン」は、現在、大橋で非豚骨の「らぁ麺 麦造」も展開しています。こちらもまた人気のお店で、やはり実力は間違いない。伝統の長浜ラーメンを味わいたい時は、おススメのお店です。
五号線沿いの元祖長浜ラーメン
住所:福岡県太宰府市青葉台3丁目27−5
営業時間:7時00分~14時30分
定休日:不定休
※営業時間・定休日は都度変更の可能性有
詳しくはInstagram等で確認
駐車場:有