地元の人々を中心に愛される下関を代表するラーメン。イニシエ系のマイルド豚骨は、これぞレジェンドの味。
下関といえば「ラーメン橘」
下関で美味しいラーメンは?と地元の知人に聞いた時、即答で帰ってきたのがこの「ラーメン橘」。福岡では、博多をはじめ久留米や北九州にそれぞれのラーメン文化がありますが、関門海峡を越えた下関にはどんなラーメンがあるのだろう、そう心を躍らせながら訪れました。下関駅からは徒歩15分くらいあるでしょうか。繁華街の喧噪から少し離れた場所に、小さな店構えのお店がポツンと佇みます。
17:00からの夜営業のみで、カウンター6席のみ。かなり年季が入っていて、もう長い歴史があるのだろうなぁと感じます。知人によると、もう30年以上前から通っているのだとか。この日も20時くらいでしたが、10名くらい待つ人が。下関を代表するラーメン、名実ともにそれがわかります。
そしてこの驚くべき価格。そしてシンプルなラインナップ。このメニューからも昔ながらの雰囲気が伝わり、カウンター上にボウルに置かれたゆで玉子も懐かしい感じがしていいですね。
チャーシューメン(メンマ増し)
メニューにあるトッピングは全て増量。チャーシューたっぷりにメンマもたっぷり。デフォのネギも添えられ豪華な仕上がり。麺が見えないくらいに敷き詰められています。これで900円なのだから、なんというコスパ。
昔ながらの茶褐色のスープ。 さっぱりとした豚骨ながらカエシの塩味が効いている。どこか懐かしさを感じながら、ただ博多とはまた違う。九州の豚骨とはひと味違う。臭みやしつこさは全くなく、後味もスッキリいただけるマイルド豚骨。
中太くらいのストレート麺はツルッとしてモチっとした食感で、少し強めのカエシとバランスが良い。タレの味わいがストレートに伝わるので、これくらいの太さが丁度いいと思います。替玉はないので、たっぷり食べたい方は大盛で注文を。
チャーシューは巻いてあるバラでしょうか。あっさりとしながらお肉の旨味もあり、スープと絡むと美味しい。厚切りのメンマもまた美味しい。
そしてこの餃子が美味い。薄めの皮でパリッと焼きあがっているのですが、食べるとたっぷりの餡から肉汁がジュワ―。香ばしくジューシーで、これは一緒に食べたい一品です。
シンプルに海苔を巻いた塩おにぎり。元ダレがストレートに伝わるキレのある醤油豚骨には、このおにぎりの相性はバッチリ。
住宅街?になるのでしょうか。通り沿いに提灯が点りポツンと佇む小さな名店。この場所に行列を作り続けて数十年。食べればわかるその美味さ、まさに下関を代表するレジェンドの味でした。下関を訪れた際には、ぜひ一度は味わってほしい、イニシエ系の醬油豚骨ラーメンです。
ラーメン橘
住所:山口県下関市上新地町1丁目3−4
営業時間:17時00分~22時00分
※営業時間は変わることがあります
定休日:火・土
駐車場:近隣有料