先日、オープン10周年を迎え10月26日にリニューアルオープンなさった銀座すずらん通りにお店を構える長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」さん。

以前よりも明るくなり、1階は食品類を中心とし2階はアルコール類を豊富に取りそろえたテイスティングスペース併設のフロアとなり、全体的に以前よりも風通しがよくなったような印象です。

長野県の特産品である胡桃や杏子、りんごを取り入れたロングセラー商品の和菓子も豊富に揃うほか、おやきといった郷土食も充実。何点か購入したうち、ちょっとばかりユニークなものがありまして…。今回は銀座NAGANOさんで購入した「五平餅せんべい 山椒味噌」をご紹介。

いかがですこのサイズ感！お煎餅ですよ！直径約13センチ弱、厚みは1センチ以上。

五平餅は岐阜県や長野県と言った中部地方発祥といわれ、粒が残る程度に搗き上げたうるち米を笹の葉のような一枚型やお団子を潰したような丸形などにして棒に纏わせ、味噌や醤油の甘辛いタレを乗せて焼いた郷土食兼おやつ（東北地方にもよくみられますね）。

特に、長野県伊那地方でも盛んにつくられ、自宅で楽しめるセットが銀座NAGANOさんでも販売されているほど。

まるでお好み焼きのようなサイズ感のお煎餅は、JA上伊那さんのプライベートブランド「伊那華の」の商品のひとつ。長野県産のうるち米の形をのこしたまま、中華料理のおこげのようなざくざくとした食感に仕上げたおせんべいはとってもクリスピー！あっさりとしている分、まんべんなくたっぷりと塗られた味噌だれの魅力が全開。

一般的な味噌だれよりも幾分深い色合いの味噌だれには、目視でも若干確認できるような黒胡麻と白胡麻のすり胡麻入り。甘味以外にも深みや香ばしさがぐっと増しますね。また、山椒は痺れや辛みといった刺激ではなく、若干余韻に特有のピリッとした感覚はあるものの、柑橘類としての爽やかさを添えているのでお子様と一緒にシェアしやすいお味です。

米粒の隙間を埋めるような味噌だれはややねっとりと水分を孕み、若干歯にくっつきやすいのでご用心。

華やかとは言い切れないものの、定番の味をユニークに仕上げることでお菓子だけではなく郷土菓子そのものに触れる機会がどんどん増えていくといいなと、アンテナショップを訪れるたびに思うのです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ