布団に下したら、ギャン泣きな子へ。今すぐできる対策をたっぷりご紹介!
ようやく寝たわが子を、そっと布団やベッドにおろした途端、ギャン泣きで起きてしまう。…こんな経験したことありませんか?今回は、2500人の夜泣き・寝かしつけ改善をしてきた乳幼児睡眠コンサルタントの三橋かなが、そもそもなぜ置かれたら泣くのか。今すぐできる"ギャン泣きを未然に防ぐ"対策とともにお話しします。
なぜそもそも、ギャン泣きするのでしょうか?
赤ちゃんの泣きについての詳しい解説はこちらを見てくださいね。
なぜ泣くの⁉赤ちゃんが泣く理由と対策6選。"自分で寝る力"をつけ、「眠くて泣き続ける」時間を減らす。
ギャン泣きしたときに何をするかも大事ですが、なぜ布団やベッドに置かれたら泣いてしまうのか?を考えるときに大事にしたい4つのポイントがあります。
①寝ることに納得していない、安心できていない
②本当に眠たくない!ことで抵抗をしている
③眠たすぎて興奮状態になっている
④一貫した環境になっていない
①寝ることに納得していない、安心できていない時の対策
【対策1:ねんねルーティーン】
ねる前にルーティーンをとりいれましょう。毎日寝る前に同じ行動をとることで、今から寝るんだなと赤ちゃんはとっても安心します。
例:同じ絵本を読む→薄暗い寝室に行く→”大好きだよ”とハグする→子守歌を歌う→寝床に置くなど
【対策2:本人の気持ちを尊重】
赤ちゃんが遊んでいる・何かをしている最中は、「そろそろ寝る時間だから」といきなり無理に寝床に置かない。本人の気持ちや意思を大切にしましょう。だからこその、ねんねルーティーンの導入は効果的です。
【対策3:スキンシップを十分に】
寝る前だけでもハグの時間をしっかりと取りましょう。ハグによって、オキシトシンをはじめとした「愛情ホルモン」「幸せホルモン」などと呼ばれる脳内物質の分泌が促され、不安の軽減や安心して眠れるようになりますよ。
②本当に眠たくない!ことで抵抗をしているときの対策
ゆらゆら抱っこをされたので、なんだか少し眠たくなったけど、眠たいわけじゃなかった!ということもあります。大人も電車に揺られていると、ウトウトしてしまったり…爆睡したいわけじゃないけど、つい気持ちよくなっちゃった!という経験はありませんか?
そんな時には、赤ちゃんが眠るタイミングがあっているのかどうかも見てみましょう。その際に役立つのが、赤ちゃんが機嫌よく起きていられる時間の指標を示す"活動時間表"です。(下図)
"活動時間"と赤ちゃんの眠たいサインについての詳しい解説はこちらをご覧ください。
例えば、生後11ヵ月の赤ちゃんの活動時間は約3時間30分~約4時間ですが、早めに寝かせようとして、2時間くらいのところから抱っこで寝かしつけをすると、なんだか気持ちよくはなったけど、本当は寝たいわけじゃなかった!と抵抗して、布団に下されるとギャン泣きになることもあるわけです。
③眠たすぎて興奮状態になっているときの対策
こちらは②と反対のパターンで、眠くなりすぎていて、もう自分の力ではなかなか寝入ることができず、興奮状態=ギャン泣きになっていることも。
この場合も、上図の"活動時間表"を参考に寝かしつけを始めてみてくださいね。
例えば、生後6ヵ月のお子さまの場合、寝かしつけは約2時間前後ではじめて見るとよいでしょう。もちろん、夜泣きもなくぐっすり寝ている生後6ヵ月の子の場合は、2時間半くらいの寝かしつけ開始でも疲れすぎず、ぐっすり眠れることもあります。反対に、夜泣きがひどく夜中10回以上起きている子の場合は、同月齢でも活動時間が1時間半も持たない子もいます。
あくまで参考程度の表ですが、今まで赤ちゃんを寝かせるタイミングがわからなかったママパパにとっては助けになる表です。ぜひこの時間を見て、寝かしつけしてみてくださいね。
④一貫した環境になっていない時の対策
抱っこゆらゆらで寝入ったはず、ミルクでウトウト寝入ったはずだったのに…布団やベッドに置かれたら、寝入ったはずの状況と置かれた状況の違いに赤ちゃんも混乱している可能性があります。
なので、抱っこやミルク寝落ちの寝方ももちろんOKですが、"おやすみなさい~おはよう"までは同じ状況の方が、安心して長い時間寝ることができると覚えておいてくださいね。
布団に下すと泣きだす。という経験をされたことのあるママパパは多いと思います。多いからこそ"これが育児だ"と割り切るのか?時が過ぎるまで待つのか?
できる対策はたくさんありますので、少しでも今のあなたの育児が楽になるお役に立てますように。今回は布団やベッドの寝床に下した時のギャン泣きを未然に防ぐためにできることをご紹介しました。