なぜ泣くの⁉赤ちゃんが泣く理由と対策6選。"自分で寝る力"をつけ、「眠くて泣き続ける」時間を減らす。
授乳しても、抱っこしても、おむつを替えても泣き止まない!ママの方が泣きたくなりますよね。今回は、2500人以上の子どもと関わってきた乳幼児睡眠コンサルタントの三橋かなが、赤ちゃんが泣く理由と対策を6つご紹介します。また、赤ちゃんの泣きと上手に付き合うための考え方や注意したい泣き方も解説していきます。
泣いている原因の特定はできるのか
赤ちゃんが泣いている理由を一発であてるということは難しいのですが、赤ちゃんの泣きは、月齢が進むにつれて理由が変化すると言われ、月齢がすすむと単純な理由だけでなく、感情を表現する泣きも増えてきます。
なぜ泣いているのか―――
泣いている理由の特定は難しいですが、なぜ泣いているのか原因をひとつずつ排除していくことは可能です。
泣いている理由と対応策
①おなかがすいた→対応:授乳やミルクからの時間はどうか?ご飯の量は足りているか確認
②体調が悪い?→対応:どんな寝かせ方でもいいので、しっかりと睡眠時間を確保し、体調の急変はないか様子を見る
③うんちが不快?→対応:替える
④暑い?寒い?→対応:温度は20~22度。湿度は40~60%を目指し、大人が少し肌寒いかな…と感じるくらいの環境へ
⑤まぶしい?→対応:遮光をする
⑥医学的な問題がある?→対応:アデノイド肥大やいびき等があれば、かかりつけのお医者様へ一度相談をしてみる
これらに対応をしてもなお、泣き続ける原因として考えられるのは「眠たいのに自力で寝られず泣いている可能性」もあります。その場合は、自分で寝られる力を高めるための睡眠環境づくりや、寝かしつけのタイミングを見るなどしてみましょう。
また、低月齢期であると、黄昏泣き(コリック)や成長の過程で見られるメンタルリープの可能性もあります。
赤ちゃんは泣き止ませなくてOK
赤ちゃんを泣き止ませなくても医学的に害はないと言われています。
でも、赤ちゃんの泣き声を聴き続けて辛い・どうにか泣き止ませたいと思ったときは
①「悲しいよね」と共感して、赤ちゃんの感情にお付き合いしてあげる
②安全な環境に置いて、ママも距離をとって休息を
③音が出るおもちゃや歌であやす など
決して、泣き止ませられない私はダメだ…とは思わないでくださいね。
※重要※注意したい泣き方
いつもと声の大きさが違う。甲高い声で泣く時間が長い。などいつもと違う泣き方には注意が必要です。痛みがありそう・苦しそう。そんな時は、ほかに症状がないかも確認をしてください。不安な時は、#8000(小児救急電話相談)などを使用してみてもよいでしょう。
泣き止まない赤ちゃんを激しく揺さぶってしまう乳幼児揺さぶられ症候群にも必ず注意をして、あやしてくださいね。
「赤ちゃんは泣いていい」泣いてしまうのも、泣き止ませることができなくても、それはあなたのせいではありませんし、誰のせいでもありません。親の関わり方に関係なく、どうしても泣き止まない時はでてきます。だからどうか、ママは決して自分を責めないでくださいね。
ただ、自分で寝られなくて泣いているのが明白ならば、睡眠の専門家に頼るのは手です。まずは、赤ちゃんが泣いていても、安全な環境下で見守ってみる。これもとても大事です。赤ちゃんが自分で寝るチャンス時間を与えてあげてくださいね。