ベネズエラ出身の不法移民 越境から3ヵ月後に12歳少女を暴行し殺害(保釈金は16億円規模)
テキサス州ヒューストン市で今月17日、地元の少女が遺体となって見つかった。少女を絞殺、遺棄した容疑で、不法移民の男2人が起訴されたと米メディアが報じている。
CNNやUSAトゥデイによると、12歳のジョセリン・ヌンガレイ(Jocelyn Nungaray)さんは今月16日深夜に自宅を抜け出し、市内のコンビニエンスストアに向かう途中で行方不明になり、翌17日早朝に遺体で発見された。
防犯カメラの映像には、ヌンガレイさんが歩いている途中、面識のない2人の男と出会い、共にコンビニに向かう様子が記録されていた。
地元警察の調べではヌンガレイさんは2人の男と出会って3、4時間以内に殺害されたと見られている。男たちは道を聞くためにヌンガレイさんに近づき、意気投合した3人はコンビニに行った後に、小川にかかる橋に向かったという。この付近で3人は数時間過ごし、ヌンガレイさんは暴行後に絞殺されたと見られている。
コンビニに向かう3人を記録した防犯カメラ映像(地元ニュース)
殺人容疑で逮捕されたのはベネズエラ出身の不法滞在者の男2人、22歳のヨハン・ホセ・マルティネス-ランゲル(Johan Jose Martinez-Rangel)と、26歳のフランクリン・ペーニャ(Franklin Peña, Franklin Jose Peña Ramos)だ。
ベネズエラ国籍の2人は今年3月にアメリカに不法入国したとされる。中南米諸国から亡命を希望して多くの移民が集まる同州エルパソ近郊で、マルティネス-ランゲル被告は3月14日、ペーニャ被告は3月28日に、それぞれ不法入国者として米国境警備隊に逮捕された。その後、期日に出廷することを条件に放免されていた。2人はルームメイトとして同じ家で生活を始めており、遺体発見から3日後の20日、自宅にいるところを逮捕された。
検察官らの証言をもとにした前述のUSAトゥデイによると、当初ヌンガレイさんにキスするなどしたのはペーニャ被告だが、暴行を加え首を絞めて殺害したのはマルティネス-ランゲル被告だという証言もある。
建設関係の仕事に就いていたペーニャ被告は事件後、逃亡するために上司に金銭の援助を求めたが、上司は拒否し通報したとされる。事件後、マルティネス-ランゲル被告は発覚を恐れてか、ひげを剃り落としていた。また携帯電話で国外逃亡の方法を調べていたこともわかっている。
共に殺人罪で起訴され、ペーニャ被告は24日に、マルティネス-ランゲル被告は25日に出廷した。マルティネス-ランゲル被告には1000万ドル(約16億円)の保釈金が設定されたと報じられた。両被告の次の出廷は9月の予定。
現在は両者とも連邦当局による入国管理拘留下に置かれ、APは例え保釈金を支払えたとしても拘留から逃れることはできないだろうとしている。また、DNA検査などにより被害者が性的暴行を受けたことが判明したら、死刑の可能性もあるとAPは伝えている。
ヌンガレイさんの祖父は「国境を越えてやって来ているのが全員悪い人たちとは思わないが、どのような人物か、なぜもう少し時間をかけて調べないのだろうか?」と、移民対策の不満をあらわにした。
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(Text by Kasumi Abe)無断転載禁止