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難しそうだけど、一度は作ってみたい丸い形の巾着。【カーブがきれいに仕上がるコツ】教えます

neige+ 猪俣友紀手芸講師/ハンドメイドクリエイター

neige+の猪俣です

前回は直線で作る巾着やバネポーチを紹介させていただきましたが、皆様作っていただけましたでしょうか?インスタなどから「作ったよー」と、たくさんご報告いただき嬉しい限りです

早速ですが今回は一気に難易度が上がる「カーブ」のある巾着ポーチの紹介です

見た目は難しそうだけど、一度は作ってみたいと思う方も多いかと思います。私も手作り始めたころ、いろんな形にチャレンジしてきましたが、もちろんこのカーブのある作品もトライしています。

当時は今のような知識もないので、完全に自己流ですが(今もですが)たまたまうまくいく時もあれば、生地を変えるとカーブがガタガタになってしまったり、満足いく仕上がりにはならなかったのです。

そんな過去の自分と同じような体験をされてる方もきっと多いと思いまして、今回は比較的薄地の「シーチングコットン」素材を使用してみました。

敢えてカーブの仕上がりにごまかしがきかない素材を使うことで、どうやったらきれいに仕上がるかを撮影しながら試してみましたので、記事の最後に動画の紹介もありますので、是非最後までお読み頂き、併せてご活用いただけると嬉しいです

また、いきなりカーブは難しいわっという方は、是非直線で作れる簡単なものからチャレンジしてみてくださいね

それでは早速始めていきましょう

今回はアイロンを使いますので、準備してくださいね!

普段の私だったら指先アイロンで作ってしまいそうなところですが、、、ここはアイロンを使うほうが確実に成功しますので是非準備をしてから始めましょう

準備するパーツ

<パーツサイズ紹介 Parts size introduction(cm)>
・外布Outer cloth H15cm W30cm 
・内布inner cloth H18cm W30cm
内布は比較的薄手のものを選ぶのがお勧めです
・紐 約42cm 2本
・タグ お好みで

今回は型紙をDLできるようにしています

ご自宅にプリンターがない方は、こちらの製図を参考にしてください

外布2枚、内布2枚用意します

素材はお好みでご準備ください

製図で準備される方は、、内布は外布より3cm大きくして作ります

ちょうどこんな感じです

タグはいつもオリジナルのものをオーダーして作っています

普段利用するサイトは「ヴンダーラベル」です。少量から作れるのでお勧めですよ

ちなみに最近はサテン素材のものが登場したのでとってもリーズナブル!使いやすくてお勧めです

まずそれぞれ上下の中央に合印を入れます

中央→両端→間 の順に待ち針で留めて、端から1cmのところを縫います

縫い終えたところです

ここで先ほどのタグを二つ折りにして5mmのところで仮止めします

ちょうど縫い代の下のところにとめるのがベストポジションです

紐通し口を2.5cmにして印をつけます

わかりやすいように待ち針を止めています

脇タブのあるほうに返し口(4.5cmほど)を作りましょう。

ここから表に返すので、間違えて縫わないように×と書いておくといいですよ

全体でみるとこんな感じです

返し口はできるだけ平らな部分に作ります

縫い始めは外布側から、赤い矢印の縫い合わせのところに針を刺してから縫い始めると縫いずれが起きにくいです。何度も確認しながら進めましょう

カーブはゆっくり縫います(画像がなくてすみません)

縫い終えたところです

返し口になるところは、縫いどまりをしっかり返し縫いをしておかないと、表にするときに解れてしまうのできをつけてくださいね!

続いて、カーブの処理をします

まず外布のカーブが強いところに7mm感覚で切り込みを入れます。ミシン目ぎりぎりのところまで切らないときれいに出ないので、ミシン目をきらないように気を付けながら進めてくださいね

ここでさらに重なる部分をカットします。

更に、縫い代を3mm~5mmほどカットしておきます

ここまで細かくしなくてもきれいに出る場合は大丈夫なのですが、張りのある生地を使う場合は表にした時に角ができてしまうので、もしどしようもない場合はこちらを試してみてください

そして、内布のカーブは、縫い代の半分を切り落とします。ちょうど5mmくらいです

アイロンは中温にして、丁寧に折り目を付けます

紐通し口や返し口は縫い代を開いてアイロンをかけ、カーブは外布のみ片側に倒します

内布は切り落とすとこんな感じになります(赤い線が切った幅)。ここはアイロンをかけずにそのままです。

この状態にしてから返し口から表に返します

(途中画像がなくてすみません)

形を整え、紐通し口を2つ折りにしたら際を縫います

返し口は、手縫いで仕上げてもいいですし、ミシンで際を縫い仕上げてもOK

今回は際を1.5mmで縫う方法で紹介させていただきました

すべてのミシン作業を終えて、紐を通します

今回の作品では、紐通し口の上端も2.5mmの際ミシンをしています。ただ、これをすることで狭くなり、逆に紐通しがやりにくくなる場合があるので気を付けてくださいね!

カーブもだいぶきれいに仕上がってます

紐を通して完成です!

薄いシーチング布でもここまできれいにカーブが仕上がると、満足度はグッと上がると思います。

何もしないで作るのとは歴然の差なので、是非アイロンを上手に使ってご自宅にある布で作ってみてくださいね!もちろん手縫いで仕上げることもできますので、秋の夜長、TVを観ながらのチクチクタイムにもお勧めです。

ここからは布合わせの紹介です

前後で布を変えて作るのもかわいいですよ。

ちなみに右側の2つのポーチの素材は、綿麻キャンバス。内布はリネンです

比較的生地が収縮するのでシーチングに比べるとカーブの見え方もきれいです

同じ作り方で、はぎれを合わせた作り方や、バネポーチにして仕上げることもできます

バネポーチは10mm幅、10cmタイプのもので作ることができます

こちらは応用編ですが、外布の型紙を内布も同じサイズで作ったものが左側の丸い巾着になります。同じ型紙でも仕上げ方で見た目がグッと変わってきますよね

今回は「しずく巾着」として紹介させていただきました

是非皆様の工夫でいろんな布合わせを楽しんでくださいね!プレゼントにもきっと喜ばれますよ!

動画が参考になりましたら、YouTubeのチャンネル登録もよろしくお願いします

現在登録者数31000人。10万人と高い目標を掲げて動画作りも励んでおります

最後までお読みくださりありがとうございました

手芸講師・ハンドメイドクリエイター

猪俣友紀 

*ほぼ毎日更新ブログ「neige+手作りのある暮らし」

*Instagram

*YouTube

手芸講師/ハンドメイドクリエイター

2005年から『neige+手作りのある暮らし』ブログを運営。Webショップ作品紹介の他、バッグ、ポーチ、手作りマスクなどの作り方を公開中。9年間の手芸店講師を経て、2016年からはヴォーグ学園で講師を務め、現在は独学で身につけた”きれいに仕立てる縫い方のコツ”をYouTubeやInstagramなどのSNSを活用し、初心者向けに丁寧に音声解説紹介しています。近著に「猪俣友紀のミラクルハンドメイド定規BOOK」「端ぎれ&布耳で作るバッグと布こもの」(主婦と生活社)/「はじめてでもすてきに作れるバッグのきほん」(西東社)/「猪俣友紀(neige+)の仕立てがきれいな大人バッグ」(ブティック社)他

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