甘みやうま味が凝縮しているメスのアスパラガスの見分け方
アスパラガスには「オス」と「メス」があります。「オス」のアスパラガスは繁殖力が強いので、収穫量も多く、市場に出回っているアスパラガスの大半は「オス」です。「メス」はその分 1 本 1 本に栄養素が多く分配され、甘みやうま味が凝縮しています。
「オス」と「メス」の見分け方は、穂先がキュッと締まっている、閉じているものが「メス」で、穂先に隙間がありバラバラと膨らんでいるように見えるのが「オス」といわれています。
太いアスパラガス、細いアスパラガスの違い
アスパラガスには、太いものと細いものがあります。品種にもよりますが一般的には細めより太くふっくらした方が柔らかく水分が多いです。
アスパラガスの繊維の数は、アスパラガスが太くても細くても変わりません。細いアスパラガスを「筋っぽい」と感じることが多いのは、繊維を感じやすいからです。極端に茎が細すぎたり太すぎると、筋っぽいことが多いです。
太いアスパラガス
太さを活かした丸ごとグリルやサラダに向いています。
細いアスパラガス
オイル漬け、お浸し、ポタージュなどに向いています。
茎には葉のような三角形の「ハカマ」がついています。
同じ長さのアスパラガスの場合、この「ハカマ」が多いものと少ないものの違いは何?
このハカマは葉が退化したもので、ハカマとハカマの距離はアスパラガスの成長スピードを表しています。
- ハカマとハカマの距離が長い → 気温が高かったので成長が早かった
- ハカマとハカマの距離が短い → 気温が低かったので成長がゆっくり
ゆっくり成長していると、アスパラガスがかたくなってしまうことがありますので、ハカマの間隔が長いもの、つまりハカマの数が少ないものがおすすめです。
ハカマの形が「正三角形」のものと「二等辺三角形」のものの違いは?
ハカマの形が正三角形のものは、鮮度が良く、良い生育条件で育ったアスパラガスといえます。アスパラガスを収穫してそのままにしておくと、正三角形だったハカマが二等辺三角形になってきます。
やがて二等辺三角形になったハカマの裏から枝になるための芽が出て来ます。ハカマは正三角形で、ハカマが茎にピタリとくっついているものがおすすめのアスパラガスになります。
アスパラガスの保存は「野菜室」よりも「冷蔵室」で
アスパラガスの保存適温は3 度です。冷蔵室は0~5度、野菜室は5~10度の設定が一般的なので冷蔵室での保存がおすすめです。アスパラガスは葉物野菜などと同様、冷蔵庫で保存する際には乾燥しないように袋に入れるかラップで包み、立てた状態で保存します。コップや牛乳パックを切ったものなどに入れると保存しやすいです。
アスパラガスを立てた状態で保存するのは、横にすると穂先が起き上がろうとしてエネルギーを消費してしまい、味と鮮度が落ちるからです。