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ベビーカステラの大革命!大阪で話題「カステラのあかちゃん」のヒミツ

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は大阪で話題のベビーカステラの専門店「カステラのあかちゃん」を紹介しましょう。

ベビーカステラといえば、一般的には屋台で人気のお菓子。甘い香りが周囲を包み込んで焼き立てアツアツが美味しい縁日の定番だ。しかし、同店では焼き立てでなく、冷ましてから売っている。一体なナゼ?

しかもスゴイ人気だ。次から次にお客が…。その秘密に迫るべく取材した。

ベビーカステラ専門店「カステラのあかちゃん」

大阪市城東区の閑静なエリアに小さなお店がある。ナチュラルウッドな外観と暖色系の照明、そしてヒヨコのような可愛らしいキャラクターに思わず足を止めてしまう。何だコレ…?

お店に目を向けると、店内からは甘い香りと共に満点の笑顔でスタッフの方が声をかけてくれる。とっても感じが良い。

この店は昨年から巷を騒がすベビーカステラ専門店「カステラのあかちゃん」だ。カステラには目と口があって可愛らしい。ところで…これはヒヨコ?ペンギン?何のキャラクター?と聞けば「この子たちは”あかちゃん”です」と。

つまり「カステラのあかちゃん」という成立した一つのキャラクターで、購入した全ての人は”里親”になるそうな。

むむ…!そんな事を聞いてしまえば、我が家に迎え入れたくなるではないか。ますます興味深い。

お店の前に立っていると、次から次にお客さんがやってくる。ほぼ途切れない。それにしても凄い人気だ…。

店主の山野さんは「苦労も多く2022年11月には『お店がなくなっちゃう!助けて!』とクラウドファンディングで支援を募ったと」と話してくれた。ほんの1年半ほど前ではないか?それが今は行列ができている。

この短期間に一体何が…。しばらくの間、店内の様子も見せてもらった。

店内は笑いが絶えず活気に満ちている。

そして、お客さんが買いに来た時の接客の素晴らしい。これは私の主観だが、マニュアル的な接客の良さではなく「大事にしている」と言った方が正しい。ここが人気のヒミツではないだろうか。

記者から見た「カステラのあかちゃん」人気のヒミツ

取材を通して最も印象に残ったのは、お客さんが商品を受け取り、お会計も済んだ後も視界から消えるまで、しっかり目で追って見送っている。その自然さが好印象。マニュアル的にやってる感は一切ない。一度でも同店で購入したことある方なら、この意味がきっと分かるはず。

思わず「スゴイですね」と言えば、「自分がお客さんで何かを買った時に、店員さんが笑顔で”ありがとうございました”と言ってくれて、”気持ち良い~”って思って、その後スグ振り返ったら、店員さんがいなかったり、後ろ向いてたりしたら、それはそれで全然良いけど、ほんの少し寂しいな」と。

だから「もちろん無理な時もあるけど、出来る限り、最後まで見送りたいなって」と話してくれた。その気持ちが、アルバイトのスタッフさんにも伝わり、全員が自然と行っている。そんなムードに店全体が包まれているのだ。

なるほど!ベビーカステラという商品力だけでなく、店全体のムードが人気を作り上げているのだ。私も取材してて「皆さん大好き」って気持ちになってくる。商売は人と人の関わりが原点。そこを大切にしている店はやはり愛される。

ところで、冷めても美味しい「ベビーカステラ」とは?

「なぜ冷めてもおいしいのか?」改めて聞いてみた。すると季節・気温にあわせた生地の配分や焼き方に”極秘のこだわり”があるという。

「焼き立てが美味しいのは当然、だけど家に持って帰って、冷めてもしっとりしてて美味しいカステラを作っている」と店主は声を弾ませる。

実際に、カステラのあかちゃんを手土産で持って行くと間違いなく「メッチャ可愛い」と喜ばれる。見た目だけでなく味も喜ばれる。

これは今までにない発想だ。「アツアツではなく、冷めてから更に美味しくなるベビーカステラ」か…。まさに”ベビーカステラの大革命”と言えよう。

そして、パッケージも素敵。ここにも「喜ばそう!」っていう気持ちがグイグイ伝わって来る。

友人の家に手土産に持って行ってみると…

ほら、見て!!

コレですよ、コレ!なんて可愛らしいんだ。

すっごく喜ばれた。

写真映えもバッチリ、やっぱり美味しい。冷蔵庫で冷やして食べても超美味しい。朝食にもおすすめだ。

朝から、とってもハッピーな気分になれる。

この「カステラのあかちゃん」は、大阪市城東区関目にある。

以前は別の場所にあり移転を余儀なくされ「なんとかして営業が続けるか?店を閉じるか?」そんな選択に迫られたという。

それが前述したクラウドファンディングの話だが、店主夫婦から感じるのは、そんな経験を経て多くの人に支えられ今がある。だからこそ「人を笑顔にするお菓子を作りたい」といったアツい想いだった。

移転し現在の地にやって来て1年半ほど経つ。

人気を集め、話題を呼び、今は多くの人に笑顔を届けている。その秘訣は”ベビーカステラが可愛らしいから?”だけではない、もちろん”美味しいから”というのも答えとしては足りない。

総じて私が取材を通し感じたのは、やはり「人を笑顔を届けたいという想い」だと確信している。その店主夫婦の気持ちを理解するスタッフが集まっている。やっぱ人だ。そう感じさせてくれる取材だった。

カステラのあかちゃん
住所:大阪市城東区関目1丁目18−10
営業日:instagramで確認
営業時間:11:00~20:00(売り切れ次第終了)
公式instagram(外部リンク)
地図(外部リンク)

取材協力:カステラのあかちゃん

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はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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