晴海フラッグの選手村マンション、分譲住戸を賃貸に回すと意外に苦労しそうな理由
東京都中央区の「晴海フラッグ」で、旧・東京五輪選手村をリノベーションした分譲マンション(以下、選手村マンション)で、建物の引き渡しが1月から始まった。すでに「中古マンション」として売り出されている住戸があるが、同時に賃貸に出す事例も出ている。
その月額家賃は、80平米クラスの3LDKで30万円から45万円程度、100平米以上の大型住戸だと50万円を超える水準となっている。中古としての売却価格同様に、決して安くはない。
晴海フラッグの選手村マンションのように、分譲時に「割安」と評価されたマンションは、賃貸で活用されるケースが多い。安く手に入れ、長期間安定した収益を得ることに魅力を感じる人が多いからだ。
賃貸として活用した後で売却することもできるため、安易に売却せず、賃貸で様子をみるのは賢いやり方と考えられている。
晴海フラッグの選手村マンション分譲棟でも、希望どおりの価格で売れそうもなかったら、賃貸に切り替えようと考える人は多くなるだろう。
が、果たして、賃貸で楽に家賃が稼げるかどうか。その点に関して、晴海フラッグが備える特殊事情により、いくつかの不安材料が垣間見えてくる。それは、同じ晴海フラッグ内に賃貸棟が存在することによって生まれるものだった。
賃貸棟との棲み分けがうまくいかない可能性も
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