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家庭で気づきやすい認知症の初期症状3選【介護福祉士が漫画でわかりやすく紹介】

↓YouTubeで音声付きの解説漫画を見られます。

認知症といえば、どんな症状を思いつくでしょうか。

認知症にもいくつかの種類があり、初期からさまざまな症状が現れます。

早いうちに認知症と気づき、専門家のアドバイスを受けることで、本人も家族もその後の生きづらさを減らすことができます。

今日は、認知症の初期に見られる代表的な症状を、いつものようにイラストを交えてご紹介します。

1.記憶力の低下

アルツハイマー型認知症や血管性認知症では、初期に記憶力の低下が現れることがあります。

不思議なことに、昔のことはよく覚えているのに、つい最近のことから忘れていきます。

数分おきに同じことを聞くのは、認知症による物忘れが始まっている可能性が高いと思われます。

記憶力低下の進行を防ぐ研究もなされています。

ウォーキングなどの有酸素運動を定期的に行うことや、バランスの良い食事を摂ることで、記憶力の低下を防ぐ効果があったという研究データがあります。

積極的に体を動かして、美味しく食事を食べる。

そんな当たり前のようなことでも、継続することが、認知症進行予防につながるのですね。

当たり前のことができなくなるのが、認知症だともいえるのかもしれません。

2.言語障害

アルツハイマー型認知症では、言語障害がはじめに現れるケースがあります。

言葉に詰まったり、話しかけられた内容が理解できないような場合です。

字は読めても、内容が理解できないこともあります。

思うように言葉が出なかったり、人の話がわからないと対人関係がおっくうになり、引きこもりになりがちです。

人との交流が少なくなると、脳への刺激が低下し、認知症がさらに進むという悪循環に陥ります。

わたしたち介護職は、言葉が不自由な方との会話にも慣れています。

デイサービスや訪問介護などの介護サービスを利用して、定期的に家族以外の人との会話の機会を持つことを考えてみてもいいでしょう。

3.性格の変化

前頭側頭型認知症の初期には、感情のコントロールができず怒りっぽくなり、時には暴力をふるうなど、反社会的な行動が表れることがあります。

また、『物事への興味関心が薄れてきた』『やる気が出ない』などの、無関心や自発性の低下がはじめに見られる場合もあります。

感情の起伏が激しい人の対応は、家族にとって大変難しいものです。

わたしがデイサービスで働いていたときにも、ご家族が困っていたケースをよく経験しました。

デイサービスでは、職員だけでなく、他の利用者も、その人の気持ちを理解して穏やかに対応してくれることもあります。

家族とケンカしながら、デイサービスの送迎車に乗り込んだ人が、いつもの仲間と話すうちに、穏やかな表情になっていく様子を見ることもありました。

本人にとって、安心していられる場所があることが大切なのだと思わされる出来事でした。

↑『認知症になっても好かれる人』を紹介しています。

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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