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クラスで一番小さかった私が幸せに育った理由:早生まれでも早産でも大丈夫

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ:どんなに小さくても大丈夫。(写真:アフロ)

■小学校1年生から高校3年生まで、ずっと一番前

「早生まれは大人になっても不利」。そんな研究が話題になっています。

早生まれは大人になっても不利!?(東大院教授の研究):では、どのように支援するか

私は、小学校から1年生から、高校3年生まで、ずっと「前にならえ」は、腰に手を当てるポーズでした。早生まれでも、未熟児でもなかったのですが、成長は遅く、小柄でした。

給食は食べきれないし、プールは背が立ちませんでした。小学校に入学してで辛かったのは、椅子を持って体育館まで行くことでした。重くて、指がちぎれそうでした。

泳げるようになるのも、自転車に乗れるようになるのも、人よりも遅かったと思います。雲梯(うんてい)も、他の子のようにリズミカルにできません。

腕力がないし、手の皮は薄いし、体の使い方がわからなかったのだと思います。

ハーモニカさえ、肺活量が足りなくて、満足に吹けませんでした。

子供の世界は、弱肉強食です。体が小さいだけで、大きなハンデです。

スポーツでも、芸能でも、活躍している子は、たいていは体も大きいし、受け答えも大人っぽいですよね。やっぱり、成長が早い子は有利です。

けれども、成長が遅い子、小さな子がだめなわけではありません。私は両親にも先生にも、様々な環境に恵まれて、自己肯定感が下がることなく、元気に育ちました。

人よりできないことはたくさんあったはずですが、実は小柄なことで劣等感を感じたことは、ほとんどありません。

大切なのは、家族や学校の、ほんのちょっとした支援なのです。

私という一人の小柄な子供を一つの事例として、あるべき支援策を考えてみたいと思います。

小柄だからこそ有利なことも、たくさんあります。私が苦手で苦しいと思ったことも、それぞれ全部、私にとってのプラスになっていきました。

■一度だけ登校しぶりをした小学1年生の夏の日に母と先生がしてくれたこと

小学校に入学して数か月後、それまで元気に学校に行っていたのに、登校しぶりが始まりました。母は、その理由を見つけ、対策を練ってくれました。

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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