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【大作】頭の回転が遅い人・速い人の違い 「仮説思考」を身につける6つの基本手順

横山信弘経営コラムニスト
(筆者作成)

コンサルタントの実力は、立てる仮説の精度で推し量ることができる。

精度が高い、切れ味の鋭い仮説を、常人では考えられないほどのスピードで思いつくことができる。そんなコンサルタントが、俗に言う「トップコンサルタント」である。

そんなコンサルタントの武器である仮説思考だが、その知識とスキルは、誰でもふだんの仕事や生活の中で十分に鍛えることができる。

仮説思考が足りないと、単に「非効率」「未達成」というだけでは済まされない。

「頑張っているのに、なぜかうまくいかない」

「どうして自分は、こんなに要領が悪いんだろう」

という状態が続く。変化の激しい現代においては致命的だ。

ではどのようにして、仮説思考を手に入れるのか? 仮説検証サイクルを高速に回して「頭の回転が速い人」になりたい方、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

<目次>
■「仮説思考」を身につける2つのループ
■頭の回転が速い人の3つの基本サイクル
■「仮説検証サイクル」6つの基本手順
(1)仮説を立てる
(2)立てた仮説を検証する
(3)仮説が正しいっぽくなるまで(1)へ戻る
(4)仮説の通り実践する
(5)実践結果をもとに仮説を検証する
(6)仮説が正しいっぽくなるまで(1)へ戻る
■「知識×情報」の組合せで仮説の精度をアップする
■なぜ「やみくもに行動しても意味がない」のか?

■「仮説思考」を身につける2つのループ

それでは、ここから仮説とは何か? 仮説思考とは何を指すのかについて解説していく。

仮説とは、まだ証明していないが、現時点において最も答えに近いと思われる答えのことだ。先述したとおり「アタリ」のようなものと受け止めたらいい。

では、仮説思考とは何なのか? 

仮説思考とは、物事を答え(正確には答えと違うが)から考えることだ。課題を分析して答えを出すのではなく、まず答えを出し、それを分析して証明する思考法である。

仮説思考を身につけるには、日ごろから仮説検証するクセをつけておくことだ。

(1)仮説を立てる
(2)立てた仮説を検証する

この2つを組み合わせることで、仮説思考が手に入る。

たとえば上司から

「仕事の効率を上げてほしい。どうしたらいいと思う?」

と質問されたとしよう。もちろん「唯一無二の正解」はない。だから、ここで仮説を立てる力が必要なのだ。にもかかわらず、ヒラメキで

「効率をアップできるよう、もっとスキルアップします」

と発言したら、当然「その根拠は?」と上司に尋ねられるだろう。その答えを、

「いや、何となく」

「違いますか?」

と言ってしまったら、仮説思考が足りない。なぜか?

「仕事の効率を上げるには、スキルアップが必要だ」という仮説を立てるまではよかった。しかし、この仮説を検証せずに発言してしまった。

検証なき仮説は、単なるヒラメキである。その証拠に「違いますか?」と上司に尋ねている。頭の中で仮説検証のシミュレーションをせず、検証を相手に委ねてしまったのだ。

■頭の回転が速い人の3つの基本サイクル

仮説思考は「点」ではなく「円」で考えよう。

・仮説検証サイクル

・PDCAサイクル

・マネジメントサイクル

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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