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メッツはFAのソトに6億6000万ドルの契約を提示?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ホアン・ソト Oct 28, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 11月17日、Z101デジタルのヘクター・ゴメスは、Xに英語でこう書き込んだ。「元MLB選手のカルロス・バイエガによると、昨日、LAでメッツがソトに申し出た最初の契約は6億6000万ドル」

 ニューヨーク・メッツが、FAのホアン・ソトを欲しがっていることは、間違いない。ロサンゼルスかどうかは定かではないが、11月16日に南カリフォルニアで会談を行ったことも確かなようだ。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンらが、そう報じている。

 バイエガは、1990~99年と2002~05年にメジャーリーグでプレーした内野手だ。クリーブランド・インディアンズ(現ガーディアンズ)時代が長いが、1996~98年はメッツでもプレーした。オールスター・ゲーム選出は、1992~93年と1995年の3度。1995年は、野茂英雄からヒットを打ち、二盗を試みてマイク・ピアッツァに刺された。現在は、ガーディアンズのスペイン語放送でブロードキャスターを務めている。

 バイエガは、ゴメスより前に、「今日、メッツのオーナーはホアン・ソトに会って6億6000万ドルの契約を申し出たという、これって本当かな?」とXにスペイン語で記している。

 ゴメスのXを除くと、メッツが具体的な契約を申し出た、という報道は見当たらない。ヘイマンは「正式な提示があったのかどうかは不明」と書いている。

 どうやら、6億6000万ドルの申し出というのは、正しいのか間違っているのかはさておき、確実な情報とは言えないようだ。

 ちなみに、昨オフ、大谷翔平とロサンゼルス・ドジャースは、10年7億ドル(2024~33年)の契約を交わした。繰り延べ払いがあるため、この契約の総額は、4億ドル以上5億ドル未満という見方もできる(「贅沢税に関わる大谷翔平の「年俸」はなぜ7000万ドルでも200万ドルでもなく4600万ドルなのか」)。

 契約期間中の大谷のシーズン年齢(6月30日時点)は、29歳から38歳までだ。ソトは、来シーズンが26歳。大谷と同じ38歳までの契約だと、その期間は13年となる。13年6億6000万ドルの場合、年平均額は約5077万ドルだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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