ここ3シーズンの本塁打トップ20と盗塁トップ20。どちらもランクインは大谷翔平だけ!? 2位と6位
大谷翔平(現ロサンゼルス・ドジャース)は、2022年以降の3シーズンに、132本のホームランを打ち、90盗塁を記録している。それぞれの数値は、このスパンの2位と6位に位置する。
大谷の132本塁打は、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)の157本に次ぎ、直近の2シーズンに限ると、ジャッジを上回る。ジャッジの95本に対し、大谷は98本だ。2022~23年に90本以上のホームランを打った選手は、彼らしかいない。また、大谷がここ2シーズンに記録した79盗塁は、5番目の多さだ。
2022~24年の本塁打トップ20と盗塁トップ20は、以下のとおり。
大谷の他に、どちらもトップ20にランクインしているのは2人。ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)は、92本塁打が14位、89盗塁は7位。フランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)は、90本塁打が18位、76盗塁は13位タイだ。
ラミレスは、2024年に、「40-40」まで1本塁打に迫った。史上初の「50-50」を達成した大谷がいなければ、もっと注目されていただろう。「40-40」の達成者は、大谷が史上6人目だ。
ここ3シーズンのホームランと盗塁を、合計ではなくシーズン平均で表記すると、ラミレスは、30.7本塁打と29.7盗塁となる。こちらも、ほんのわずかながら、平均「30-30」に届いていない。ちなみに、「30-30」のシーズンは、2024年が2度目。2018年に39本塁打と34盗塁を記録している。
また、ラミレスとリンドーアは、2015~20年にインディアンズ(現ガーディアンズ)でともにプレーした。この6シーズンのスタッツは、ラミレスが打率.282と出塁率.358、125本塁打と117盗塁、OPS.865。リンドーアは、打率.285と出塁率.346、138本塁打と99盗塁、OPS.833だ。リンドーアが遊撃、ラミレスは三塁を主に守っていたことが理由なのか、知名度と人気は、リンドーアのほうが上だったような気がする。
ちなみに、リンドーアの「30-30」は、2023年の1度だ。ホームランも盗塁も、同数の31を記録した。2024年は、あと1盗塁足りず、2シーズン連続の「30-30」とはならなかった。
なお、ここ3シーズンのホームランのトップ20に名を連ねている選手のうち、ここ3シーズンの盗塁が最も少ないのは、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)だ。2023年5月25日の1盗塁だけ。それも、二塁走者のロナルド・アクーニャJr.との重盗により、一塁から二塁に進んだ。
一方、ここ3シーズンの盗塁トップ20のなかでは、エステウリー・ルイーズ(現アスレティックス)の7本塁打が最も少ない。その内訳は、2022年が17試合で0本、2023年が132試合で5本、2024年は29試合で2本だ。2023年の8月中旬から9月下旬にかけては、ルイーズにしてはホームランを「量産」し、33試合で4本を数えた。