レイズがポストシーズン進出すればチケットの争奪戦は必至!? 借用する球場の収容人員は1万1000人
来シーズン、アスレティックスとタンパベイ・レイズは、マイナーリーグの球場をホームとする。
アスレティックスはサター・ヘルス・パーク、レイズはジョージ・M.スタインブレナー・フィールドでホーム・ゲームを行う。それぞれ、アスレティックスサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のAAA、サクラメント・リバーキャッツと、ニューヨーク・ヤンキース傘下のA、タンパ・ターポンズの本拠地だ。後者の球場は、ヤンキースの先代オーナーの名前を冠してあり、ヤンキースもスプリング・トレーニングで使用している。
オークランドを去り、ラスベガスへ移転するアスレティックスは、ラスベガスに新球場が完成するまでの3シーズン(2025~27年)、サター・ヘルス・パークをリバーキャッツと共有する。
レイズの本拠地であるトロピカーナ・フィールドは、先月のハリケーンにより、屋根が大破した。再び使用できるのは、早くても2026年の見込みだ。レイズも、移転ではないものの、2028年に新球場をオープンさせる計画が進んでいる。ターポンズは、2025年に別の球場を本拠地とする。
サター・ヘルス・パークの収容人員は、約1万4000人だ。2024年のオークランド・コロシアムの観客は、1試合平均1万1368人だった。一方、ジョージ・M.スタインブレナー・フィールドの収容人員は、約1万1000人。2024年のトロピカーナ・フィールドには、1試合平均1万6515人の観客が訪れた。2025年のレイズの観客数は、すべての試合が満員であっても、前年の3分の2となる。
2024年は、両チームとも負け越し、地区4位に位置した。だが、アスレティックスの借金24に対し、レイズの借金は2。最後の試合に勝てば、81勝81敗だった。
アスレティックスのポストシーズン進出は、2020年が最後だ。ここ3シーズンとも、負け越している。レイズは、2019年から2023年まで、5年続けてポストシーズンに進んでいた。その前の2018年も、90勝を挙げた。負け越したのは、2017年以来だ。7年前も、80勝82敗を記録した。
今月初旬、ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンは、FAのホアン・ソトに声をかけている7球団にはレイズが含まれる、と報じた。また、先日、タンパベイ・タイムズがサイトに掲載したコリーン・ライトとマーク・トプキンの記事によると、今月中旬にロサンゼルス・エンジェルスと契約を交わしたトラビス・ダーノーには、レイズも興味を示していたという。
ダーノーの契約については、こちらで書いた。
◆「エンジェルスはベテラン捕手を2年1200万ドルで迎え入れる。正捕手のオホッピーがいるのに必要!?」
ソトがレイズに入団するとは思えないが、レイズは、2025年に勝とうとしているように見える。ポストシーズンに返り咲くだけでなく、ワールドシリーズまで勝ち上がれば……。その舞台となるのに、ジョージ・M.スタインブレナー・フィールドの収容人員は、少なすぎる気がする。
トロピカーナ・フィールドでは、2008年にワールドシリーズの第1戦と第2戦が行われている。この2試合の観客は、どちらも4万人を超えた。なお、レイズは、2020年もワールドシリーズに進出したが、新型コロナウイルスのパンデミックにより、この年のワールドシリーズは、6試合すべてがグローブ・ライフ・フィールドで開催された。レイズと対戦したのは、ロサンゼルス・ドジャース。グローブ・ライフ・フィールドは、2020年にオープンしたテキサス・レンジャースの本拠地だ。