ロレンゼンのノーヒッターは必然だった!? 同じ高校出身の投手は全員ノーヒッターの達成者
8月9日、マイケル・ロレンゼン(フィラデルフィア・フィリーズ)は、ノーヒッターを達成した。
ロレンゼンは、カリフォルニア州アナハイムで生まれ、フラートン・ユニオン高とカリフォルニア州立大フラートン校に通った。
ベースボール・リファレンスによると、フラートン・ユニオン高出身のメジャーリーガーは、ロレンゼンが9人目だ。ロレンゼンに次ぐ10人目は、まだ現れていない。
9人のうち、投手は4人。ウォルター・ジョンソン、スティーブ・バズビー、マイク・ウォーレンに、ロレンゼンがそうだ。
彼らは、同じ高校出身の右投手であるだけでなく、他にも共通点がある。4人とも、ノーヒッターを達成している。ジョンソンのノーヒッターは1920年7月1日、バズビーは1973年4月27日と翌年6月19日、ウォーレンは1983年9月29日だ。40年近いブランクを経て、ロレンゼンがそこに加わった。
また、フラートン・ユニオン高出身の捕手3人のうち、デル・クランドールは、3度のノーヒッターでマスクをかぶっている。1954年6月12日、1960年8月18日、1960年9月16日がそうだ。いずれも、クランドールとバッテリーを組み、ノーヒッターを達成した投手は異なる。ジム・ウィルソン、ルー・バーデット、ウォーレン・スパーンだ。
なお、ノーヒッターを達成する1ヵ月前に、ロレンゼンは、オールスター・ゲームに初めて選出された(「過半数のチームは、オールスターに1人しか選ばれず。タイガースからはロレンゼンが選出」)。こちらは、遊撃手のアーキー・ボーン、クランドール、バズビーに続く、フラートン・ユニオン高出身の4人目だ。ボーンと同じく、ジョンソンも殿堂入りしているが、メジャーリーグで最後に投げたのは1927年。オールスター・ゲームが始まったのは、1933年だ。
ロレンゼンのノーヒッターについては、こちらでも書いた。