過半数のチームは、オールスターに1人しか選ばれず。タイガースからはロレンゼンが選出
7月2日、オールスター・ゲームのロースターが発表された。すでにファン投票で選ばれている選手を含め、各リーグ32人の計64人だ。
30チーム中、最も多いのは、アトランタ・ブレーブスの8人。テキサス・レンジャーズの6人がそれに次ぐ。
一方、過半数の16チームは、1人ずつしか選出されていない。各チームの「ローン・オールスター」は、以下のとおりだ。
彼らのうち、ノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)は、ファン投票で選ばれた。
アレクシス・ディアズ(シンシナティ・レッズ)は、選手投票において、ナ・リーグのリリーフ投手最多の票を得た。カミーロ・ドバール(サンフランシスコ・ジャイアンツ)は、ディアズとジョシュ・ヘイダー(サンディエゴ・パドレス)に次ぐ3位だ。パドレスからは、ヘイダーとホアン・ソトの2人が選ばれている。
ソニー・グレイ(ミネソタ・ツインズ)は、ア・リーグ先発投手の4位。ニック・カステヤノス(フィラデルフィア・フィリーズ)は、ナ・リーグ外野手の5位だ。
ブレント・ルッカー(オークランド・アスレティックス)は、ア・リーグDHの2位だが、1位の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がファン投票で選ばれているので、「繰り上がり」のトップとなった。選手投票で大谷が得た票は、DHが1位、先発投手は5位だ。
あと10人の「ローン・オールスター」は、選手投票で、先発投手のリーグ・トップ5、リリーフ投手のトップ3、捕手、一塁手、二塁手、遊撃手、三塁手、DHの各1位、外野手のトップ6、これらのいずれにもランクインしていない。
例えば、マイケル・ロレンゼン(デトロイト・タイガース)は、先発14登板で防御率4.28を記録している。この防御率は、ア・リーグで規定投球回以上(7月1日)時点の32人中、25位に位置する。
オールスター・ゲームに選出されていない3人、タイラー・ウェルズ(ボルティモア・オリオールズ)、ジョン・グレイ(レンジャーズ)、ジョージ・カービー(シアトル・マリナーズ)の防御率は、厳密には同じではないものの、いずれも3.21なので、ロレンゼンより1点以上低い。
オールスター・ゲームには、どのチームからも少なくとも1人、という規定がある。ロレンゼンの選出は、今回が初めてだ。ちなみに、エンジェルスで投げた昨シーズンは、後半戦の5登板を含め、18登板で防御率4.24。今シーズンの現時点と、ほぼ同じ防御率だった。
なお、ここからも、ロースターの入れ替えはある。計64人のうち、シェーン・マクラナハン(タンパベイ・レイズ)、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)の3人は、現在、故障者リストに入っている。いずれも、復帰はオールスター・ブレイク後になりそうだ。