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ボストン・セルティックスが優勝した年のWS優勝が多いのは…。ボストン・レッドソックスの優勝はなし

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブリアナ・ウェイクフィールド Jun 17, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月17日、ボストン・セルティックスは、106対88でダラス・マーベリックスに勝ち、4勝1敗として、NBAファイナルを制した。セルティックスの優勝は2008年以来。優勝18度は、どこよりも多い。

 これまで、セルティックスが優勝した年に、MLBのワールドシリーズで4勝を挙げ、ワールドチャンピオンとなったチームは、以下のとおり。

筆者作成
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 セルティックスに続き、同じ年にボストン・レッドソックスが優勝したことは、まだ一度もない。

 ロサンゼルス・ドジャースの優勝4度(1959、1963、1965、1981年)が最も多く、2度の3チーム、ニューヨーク・ヤンキース(1961~62年)、デトロイト・タイガース(1968、1984年)、ニューヨーク・メッツ(1969、1986年)がそれに次ぐ。

 この4チームのうち、ドジャースとヤンキースは、セルティックスが優勝していない年のワールドシリーズ優勝もある。ドジャースが最後にワールドチャンピオンとなった2020年は、ロサンゼルス・レイカーズがファイナルを制した。ヤンキースが最後にワールドシリーズで優勝した2009年も、NBAの王者はレイカーズだ。レイカーズの優勝は、ミネアポリス時代を含めて17度。セルティックスが18度目の優勝を飾るまでは、最多に並んでいた。

 一方、ドジャースとヤンキースとは違い、メッツのワールドシリーズ優勝は、2度とも、セルティックスが優勝した年だ。優勝4度のタイガースも、メッツに近い。1度目と2度目の優勝は、NBAがない時代だった。

 なお、上の写真は、ティム・ウェイクフィールドの娘、ブリアナだ。ナックルボーラーのウェイクフィールドは、1995年から2011年までレッドソックスで投げ、ピッツバーグ・パイレーツ時代の1992~93年に挙げた14勝と合わせ、通算200勝を記録した。ウェイクフィールドと妻のステイシーは、それぞれ、昨秋と今春に亡くなった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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