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認知症が始まるサインを見逃すな!【認知症の初期症状3選】介護福祉士がイラストでわかりやすく解説

みなさん、こんにちは!介護のお悩みサポーター『夢 はるか』です。わたしは介護福祉士として15年以上働いてきました。介護現場での仕事とともに、子どもの頃から好きだった漫画を描くことを通して、認知症や介護のことを広く知っていただければと思っています。

2023年9月の総務省の発表では、日本の総人口に占める高齢者(65歳以上)人口の割合は29.1%と過去最高を記録したそうです。

そして、2025年には日本の高齢者の5人に1人が認知症となる(厚生労働省推定)との予想もあります。

今や認知症は決して人ごとではありません。

認知症になると、どんな症状が出るのでしょうか。

認知症が始まるサインを見逃さないためにも、知っておきたい認知症の初期症状を、イラストを交えて順にご紹介します。 

↓この記事の解説動画をご覧いただけます。

1 心身の不調

認知症といえば、もの忘れなどの『記憶障害』をイメージすることが多いと思います。

認知症になるとそれだけでなく、人の言葉を聞いて正しく理解し、自ら適切な言葉で話す『言語機能』も低下することから、会話がぎこちないものになります。

また、計画を立てて正しく実行する『実行機能』や、人の表情を見て感情を理解し相手に対して配慮する『社会的認知』など、日常生活を支える様々な機能に支障が出てきます。

実行機能の低下により、調理などの家事が十分に出来なくなると、それに伴い栄養状態も低下し、身体の不調が起こってきます。

前に比べて痩せた、元気がない、何事にもおっくうになっていると思ったら、認知症のサインかもしれません。

2 病的な『もの忘れ』

歳をとるにしたがい誰でも『もの忘れ』を経験するようになります。

もの忘れには、誰にでもある『生理的なもの忘れ』と、認知症などに見られる『病的なもの忘れ』があります。

例えば、昨日のランチのメニューが思い出せないのは、若い人にもある『生理的なもの忘れ』です。

それに対して、ランチに行ったこと自体をすっぽりと忘れるのが『病的なもの忘れ』です。

体験した出来事の一部を忘れたのか、出来事の全部を忘れたのかの違いが、認知症のもの忘れと、誰にでもある生理的なもの忘れを見分けるポイントになります。

3 生活のしづらさ

わたしたちは普段の生活の中で、食事、着替え、入浴、トイレ、身だしなみなどの『基本的日常生活動作』を、特に意識することなく行っています。

しかし、これらの行為をスムーズに行うためには、脳が様々なことを記憶し、判断しながら、指令を出しているのです。

認知症の初期段階では、基本的日常生活動作より複雑な、交通機関の利用や電話の対応、買物、食事の支度、洗濯などの『生活関連動作』から支障が出はじめます。

その中でも『1.買い物』『2.食事の支度』『3.服薬管理』が認知症の早い段階から低下しやすいといわれています。

この3つが出来ているかどうかも、認知症に気づくポイントになるでしょう。

まとめ

以上、認知症の初期症状3選をご紹介しました。

ここに挙げた症状以外でも、本人が生活のしづらさを感じたり、周りの人から見て、それまでのその人の行動とは、なんとなく違うなと感じたら、認知症のサインかもしれません。

判断に迷うときは遠慮せず、かかりつけ医や、もの忘れ外来の専門医、地域包括支援センターなどに気軽に相談してみましょう。

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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