豆パン好きさん必見!北海道の老舗「五勝手屋本舗」さんの甘い金時豆がぎゅっと詰まったお饅頭が贅沢
青森県弘前市出身の私が東京に越してきて食文化の違いを実感したことのひとつに、豆パンをスーパーであまりみかけないということがあります。勿論パン屋さんでまれに見かけることもありますが、地元ではコンビニでもスーパーでも甘く煮た金時豆が入ったパンをみかけたものです。北海道から北東北にかけて多いようですね。
そして、もっとも金時豆が身近な存在であろう北海道。甘いお赤飯には金時豆が(もしくは金時豆の甘納豆)がはいっていることも。金時豆の餡で作られた北海道銘菓の羊羹をお作りになっている「五勝手屋本舗」さんにも、金時豆の魅力をぎゅっと凝縮したお菓子があるのです。
今回は五勝手屋本舗さんの「金時山」をご紹介。
オーブンで焼き上げた焼き饅頭にあたるのですが、表面は焼き目ではなくつやっつやの…そう、金時豆の羊羹なのです!こっくりとした姉色の羊羹を纏ったお饅頭は非常にしっとり。ふっくらとした中には何が包まれているのだろう、とわくわくしますね。
そのわくわく感と申しますか、期待のはるか上をゆくような断面とご対面。隙間なく、まるでおしくらまんじゅうをしているかのような金時豆が眼前に広がるではありませんか!
金時豆の甘納豆をやや潰しながら、ぎゅっぎゅっと惜しげもなく包んでいきます。
ふっくらとした金時豆は、穏やかで優しい甘さ。煮豆でも召し上がったことがあるかと思いますが、それ以上に余韻がきちんと豆本来のさらさらとした風味とまろやかさ。小豆とも白餡の白手亡豆などとはまた別の滋味ですね。
また、小麦粉や卵がベースの生地が羊羹と甘納豆の蜜とひとつになることにより、まるで豆パンの金時豆が密集した部分だけを頬張っているような贅沢感で胸がいっぱいに!高級品ではなくとも、身も心も懐かしさと安らぎで満たされていくのです。
幼少期は、豆パンの豆だけを人差し指と親指でつまんで取り出しては口に運ぶという悪行(?)も祖母や母親に笑顔で窘められたものですが、30年以上経った今、スペシャルなおやつの時間を味わえたのでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<五勝手屋本舗>
公式サイト(外部リンク)
北海道檜山郡江差町本町38
0139-52-0022
8時~18時