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いよいよ販売活動が始まった「パークシティ中野」。好条件の棟から売り始める深い理由

櫻井幸雄住宅評論家
公開された「パークシティ中野」のコンセプトルーム(住戸の一部を表現)。筆者撮影


 4月23日、「パークシティ中野」のレジデンシャルサロン(販売センター)が報道陣に公開された。

 最近の大規模再開発物件は、その全貌を理解しにくい。中央区の湾岸エリアで開発が進んでいる「晴海フラッグ」にしても、東京五輪選手村だった棟と五輪後に建設が始まった棟の区別が付いていない報道がつい最近まであった。

 開発のスケールが大きく、いろいろな要素を含んだ街づくりが行われるため、理解が追いつかないのだろう。

 「パークシティ中野」もスケールが大きく、いろいろな要素を備えた街であるため、わかりにくい部分がある。

 まず、マンションの事業主は三井不動産レジデンシャルなのだが、三井不動産もマンションの事業主であると勘違いしがち。そして、2棟のマンションはタワー形状ではないため「タワマン」とよびにくいが、超高層の基準をしっかり満たしている。

 その超高層2棟は基礎免震と中間免震に分けられているのだが、一般の人にとって、その違いはわかりにくいはずだ。

 加えれば、最初の販売で購入を決めてよいのか。もしくは、様子をみたほうがよいのか。「パークシティ中野」の購入を本気で考えている人が知りたい事柄が、じつは、すべてわかりにくい。

 販売戦略も含めて、「パークシティ中野」という注目マンションの本音の評価を試みたい。

2棟はどちらが狙い目か

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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