米海兵隊のNMESIS無人地対艦ミサイルの吊るポイントが判明
アメリカ海兵隊の新型無人対艦兵器「NMESIS(ネメシス)」を新型強襲揚陸艦「トリポリ」に搭載している様子がアメリカ軍広報サイト「DVIDS」で公開されました。
220322-N-VJ326-1127 [Image 1 of 6] | DVIDS
NMESIS(海軍海兵隊遠征船舶阻止システム)は自走発射機が無人車両という画期的な地対艦ミサイル運搬システムで、無人化することで操縦席を不要とし車両のコンパクト化を達成。有人車両では対艦ミサイルを積むのに6~8輪の車両が必要なところを、無人4輪車両で済ませることができました。
車両の小型化によりNMESISは空輸性が高まり、重輸送ヘリコプターでのスリング(吊り下げ)輸送が可能となっています。このNMESISの最大の特徴であるスリング輸送ですが、後部フックポイントが判明していませんでした。今回の公開でクレーンですがNMESISを吊っており、後部フックポイントは直接写ってはいませんが、大まかな位置が判明しています。
なおNMESISに使用されているLiDARはおそらくですが、市販されてるVelodyne社製のものと同一です。形状が一致していました。
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