介護食こそ時短で乗り切る!そのコツは…
最近、ニュースなどでも「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉をよく聞くようになりました。
そもそも料理でいう「タイパ」とは?調理の工夫や作り置き活用などで効率良く、時短で作る方法を取り入れることを指します。「介護食でタイパは無理よね…」なんて諦めていませんか?介護食こそ「時短」を重視して、介護をされている方が自分の時間を確保できるようにしてリフレッシュをして頂きたいです。私も介護メンズの対応で自分の時間がなかなか確保できず、「どこかで手を抜かなくては自分が壊れる」と思い「時短」重視の介護食を意識しています。そのコツをご紹介します。
1.揚げ物は自分で揚げず、総菜コーナーで購入するか、冷凍食品を使う。
手抜きではありません。自分で揚げるとどうしても加熱しすぎてしまい硬くなってしまうからです。すでに加熱調理されているものなら、温めるだけで食べられるので「中心が加熱されていない」「上げすぎて硬くなってかみ切れない」ということがありません。食べる時に一口大に切れば大丈夫です。
2.肉はスライスされたものやひき肉を使う。
この2つは加熱時間も短く済みます。できれば「バラ肉」を使うと適度な脂身でパサつきが少ないので、オススメです。ひき肉はそのままではバラけてしまい、誤嚥性肺炎の心配がありますが、卵でとじたり、ハンバーグや肉団子などのようにまとめると食べやすくなります。
3.もう1品欲しいときは「納豆、豆腐、卵」を使うものにする。
納豆、豆腐はそのままでも食べられます。卵も卵焼き、スクランブルエッグ、温泉卵など簡単に火が通ります。「なんか足りない」と言われたときには「納豆、豆腐、卵料理どれにする?」と先に選択肢をこちらから出します。考える時間を短くします。
4.野菜は電子レンジで加熱してから調理する。
先に電子レンジで加熱してから料理すると時短になることはもちろん、より柔らかく、食べやすくなります。じゃがいもなどの芋類はもちろん、キャベツなどの葉物類もレンジで加熱して料理します。柔らかくするには加熱することが一番ですが、一から火を使うのではなく、最初に電子レンジ加熱。次に加熱調理すると煮物も短時間でできます。
私の調理時間は朝、昼食で15分、夕食で30分~45分です。かなり短いと思います。慣れもあるかもしれませんが、4つのことを意識するようになってから片付けも減ったように思います。介護で時短調理することは、自分のためでもあります。自分に余裕がないと家族の介護は難しいです。自分のためにも時短調理は強い味方なので「介護食こそ時短調理を!」目指して頂けるといいなと思います。
※嚙む力、飲み込む力には個人差があります。不安がある方は医師、看護師、管理栄養士などにご相談ください。