伝統の重みがハンパない!トンボ鉛筆「8900」パッケージに隠されたエピソードを紹介します
文房具ブロガーの猪口フミヒロです。
味わい深いパッケージでお馴染みの、株式会社トンボ鉛筆の「8900」をご紹介します。8月9日は、この鉛筆の記念日だったそうです。
僕たちが子供の頃、鉛筆といえばこのシリーズでした。学校ではバラ売りしてくれる制度があったので、注文して購入していました。
大人になったら、絶対にダース買いしてやると意気込んでいたのですが、残念ながらどんどん使うケースが減っています。
忘れられないパッケージ
しかしながら、このパッケージは印象深いですよね。伝統の重みが感じられます。印象的な黄色と黒が記憶に残りますよね。
この豊富な情報を紐解いてみたいです。トンボ鉛筆株式会社も、このデザインに込めた想いを知ってもらいたいと発信しています。
ここは僕も便乗して、未知な部分を解明していきたいです。こんな話題も夏休みの自由研究にしても良いかもしれないですね。
この鉛筆の誕生について紹介します
この鉛筆は、1945年に写真修正用鉛筆として一本30銭で発売されたそうです。当時としては、超高級鉛筆です。
皆さんは、この『銭』という単位をご存知でしょうか。第二次世界大戦後の急速なインフレによって姿を消した単位です。
大まかに1銭=300円と想定すると、現在の価値でいえば9,000円ということになります。この価格でも、行列ができたそうです。
H.O.Pって、なんのこと?
このパッケージの中央部に書かれているH.O.Pって、何かの略か企画なんでしょうね。まずは、ここから探ってみましょう。
実はこれは創業者の小川春之助の頭文字を取ったものです。Harunosuke Ogawa PencilのH.0.Pなのです。驚きですよね。
創立から8年後の1921年に、商標登録されています。この鉛筆ブランドを支え続けた大事な勲章のようなものなのです。
この穴が気になります
読者の方から「この穴が気になります。なめくじのような変わった形をしていますが、どうして?」と、質問をいただきました。
実は全く気にしていなかったのですが、見れば見るほど気になってきますね。これは『窓』と言われていて、中身が見えます。
トンボの歴史を辿っていくと変遷がよくわかります。この窓は周囲のデザインとの調和を考慮した結果、こんな形に収まったのです。
Tombowで、トンボなの?
僕も中学生の頃に、この『w』って要らないんじゃないのかと気がついたことがあります。一体、これはどういう意味なんでしょうか。
実は明確に意図があるのです。Tomboと表記すると、お墓を意味する『Tomb』と読み間違えやすいことを懸念したからだそうです。
そこで『w』を1文字追加して、読み間違いを防止しました。たしかに、そんな縁起が悪い文字と読み間違えられたくありませんよね。
まとめです
まだまだこのパッケージについては、書き足りないことがたくさんあります。またの機会にじっくりと書きますね。
いかがでしたでしょうか。歴史や由来に興味が湧きましたか?これからも、こういった豆知識的な話題をコツコツと書いていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者の皆さんに心から感謝しております。今後も、ぜひ読みにきてくださいね。
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