5人に加えてドラフト指名権も動いたトレードの中心は、ここ2年にわずか10登板の先発投手!?
12月14日、アスレティックスは、タンパベイ・レイズから2人の左投手を獲得した。彼らと交換に、レイズは、3人とドラフト指名権を得た。右投手とマイナーリーガーの右投手と一塁手に、2025年のドラフト1巡目と2巡目の間に位置する指名権だ。
32歳のジェフリー・スプリングスと27歳のジェイコブ・ロペスがアスレティックスに移り、25歳のジョー・ボイル、24歳のジェイコブ・ワッタース、23歳のウィル・シンプソンがレイズへ移籍した。それぞれの年齢は、2025年6月30日時点だ。
このなかには、オールスター選手も注目のプロスペクトもいない。ただ、スプリングスは、アスレティックスのローテーションに加わりそうだ。
ここ2シーズンにメジャーリーグで投げたのは、2023年が先発3登板の16.0イニング、2024年も先発7登板の33.0イニングに過ぎない。けれども、計49.0イニングで奪三振率11.20と与四球率2.76、防御率2.39を記録している。
それだけでは、サンプル数として少なすぎるが、その前の2022年は、5月上旬からローテーションに入り、先発24登板で122.1イニングを投げ、奪三振率9.56と与四球率2.06、防御率2.65。翌年1月には、4年3100万ドル(2023~26年)の延長契約を手にした。
2023~24年の登板の少なさは、昨年4月のトミー・ジョン手術が理由だ。来シーズンから、中断したブレイクを再開してもおかしくない。
今月初旬にも、アスレティックスは、先発投手を迎え入れている。ニューヨーク・メッツからFAになったルイス・セベリーノと、3年6700万ドル(2025~27年)の契約を交わした(「ここ3年とも借金20以上の球団が一気に浮上!? ヤンキースの元エースを「球団史上最高額」で迎える」)。
すべてがうまくいけば、アスレティックスがサクラメントで過ごす予定の3シーズンは、セベリーノとスプリングスがローテーションの両輪になるかもしれない。スプリングスの契約には、2027年の球団オプションがついている。
その一方で、セベリーノもスプリングスも、早ければ、来夏のトレードで移籍する可能性もある。