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【福岡市東区】博多を知ろう「博多ミュージアム」

石井つかさIT系お散歩ライター(福岡市)

お散歩ライターの石井つかさです。

知っているようで、意外と知らないのが自分の街です。筆者は福岡で生まれ育ったのですが自分の生活範囲と有名なことくらいしか福岡のことを知らないのが現状です。

そこで、東区社領の博多の食と文化の博物館ハクハク内にある、博多のことに特化したミュージアムに行ってきました。

ここは、以前の記事

【福岡市東区】ふくやの明太子工場に社会科見学に行ってみました。

と同じ建物の中で、大人は税込300円、子供(小学生以下)は無料で楽しむことができる施設です。

ここには、筆者が知らない、どんな博多があるのか楽しみです。

最初のエリアには博多の工芸品が並んでいます。

筆者が小学生時代に遊んでいた独楽(コマ)は博多独楽だったようです。博多独楽の特徴は日本で初めて鉄の芯を打ち込んだ独楽で回転力が強いのが特徴ということです。

一緒に展示してある、博多曲物(はかたまげもの)はお弁当箱やおひつとして活躍したようですが、残念ながら筆者は使ったことがありません。博多曲物は金属類は一切使わず、杉や檜の薄板を加工して作られています。軽くて持ち運びが容易で、ちゃんと手入れをしていれば長く使えるのが特徴となっています。

次の展示は博多人形です。筆者は、博多人形が博多工芸の代名詞のようなイメージがあります。

最初は博多人形を作成する工程が展示してあります。原型制作から完成まで、かなり工程があるようです。

黒田長政の博多人形です。躍動感があって迫力があります。

他にも優しい雰囲気の博多人形も展示してあります。

次は博多のお祭りコーナーです。博多の三大祭りといえば、「博多どんたく港祭り」「博多祇園山笠」「放生会」です。

博多どんたく港祭りは毎年ゴールデンウィークに開催される祭りで、福岡市内の至る所に会場が設置されます。様々な市民団体が参加して踊りなどを披露するのが特徴の祭りです。

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【福岡市】博多どんたく港祭り(2024)の会場を3ヶ所回ってみました。

博多祇園山笠は、毎年7月1日から最終日の7月15日の間に行われる祭りで、フィナーレの「追い山」では締め込み姿の勇ましい男衆が山笠を舁いて全長5kmを疾走します。「追い山」までには細かく神事があるので、博多の男衆は大忙しの約2週間となります。

放生会は毎年9月12日から18日まで福岡市東区にある筥崎宮で開催されるお祭りで、普段の食事で食べるものからペットなどまで、全ての生き物に感謝の気持ちを捧げる祭りです。

放生会では、博多人形の職人さんがつくる素焼きのおはじきが人気だったのですが、一定期間内で相当数のおはじきを作る必要があり、制作側に負担がかかることや転売問題なので現在は放生会期間だけではなく、通年買うことができるようになっています。

お祭りエリアを抜けると、最後に待ち構えるのはグルメエリアです。ここでは博多で有名なグルメの解説がしてあります。

  • うどん・そば

うどんのルーツは博多の承天寺が発祥だと言われています。承天寺の開祖である聖一国師が中国から帰国した際に麺の製法や製粉技術を持ち帰ったのが始まりと言われています。ちなみに、博多のうどんは「腰砕け」といって柔らかい麺が特徴です。

  • 博多ラーメン

博多ラーメンのルーツは福岡県久留米市と言われています。博多ラーメンの特徴である極細麺と替え玉システムは忙しい長浜魚市で働く人達のために考案されたシステムです。また、麺の硬さも選ぶことができて、バリカタ・カタ・ふつう・ヤワ・バリヤワから選ぶことができます。

  • 水炊き・もつ鍋

博多を代表する鍋です。水炊きは骨付きの鶏肉をじっくり炊いて旨みが出たスープに白菜などの野菜を入れてポン酢でいただきます。家庭でも頻繁に作られる鍋ですが、お店で食べると最初に鶏の旨みが出たスープだけを最初に提供してくれるお店もあります。

もつ鍋は、たっぷりのキャベツ、ニラ、ニンニクが基本で、その上にホルモンを乗せて炊きます。スープは醤油や味噌が多いですが、店舗によっては豆乳もつ鍋や、以前の記事で紹介したクリームもつ鍋などもあります。

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  • 博多の郷土料理

おきゅうとは、おきゅうと草という海藻から作られた、ところてんのような食べ物です。朝食で食べられるのが一般的で以前はスーパーでも頻繁に見かけましたが、最近では、あまり見かけなくなりました。

やきとりは全国的な食べ物ですが、博多の焼き鳥には「豚バラ」が欠かせません。豚バラは鶏じゃない!という声も聞こえてきますが、福岡では必須なのです。

ゴマサバは、鯖の刺身を胡麻醤油で和えたもので新鮮な鯖を使うというところがポイントです。福岡以外では、鯖を生で食べる地域は少ないようですが、福岡に立ち寄った際には、ぜひ一度食べていただきたい一品です。

博多雑煮は具沢山なのが特徴です。餅は丸餅を焼かずに入れます。出汁はアゴ出汁(トビウオ)でかつお菜、里芋、椎茸、ブリなどを入れて、すまし汁に仕立てます。

このように、博多ミュージアムに来ると博多のメジャーなものを一通り学ぶことができます。他県から引っ越してきたばかりの方だけでなく、ずっと福岡に住んでいるけど、博多のことをよく知らないという方は一度訪れてみるといいと思います。かなり勉強になりますよ。

DATA

店名:博多の食と文化の博物館
電話:092−621−8989
住所:福岡市東区社領2−14−28
営業時間:10:00〜16:00(入館15:30まで)
定休日:火曜日・水曜日・年末年始
駐車場:30台
公式WEBサイト:博多の食と文化の博物館ハクハク

IT系お散歩ライター(福岡市)

早良区西新と博多区住吉でiPhone修理店を経営しています。また、京都芸術大学の学生もやっております。 文系と理系の間で揺れ動いていますが、基本的には文系人間だと自負しています。普段は西新界隈をうろうろしています。食道楽で好奇心が強いので、色々なことに首を突っ込んだり突っ込まなかったりします。

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