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子どもを叱らずに済む3つの方法~元保育士パパが考える【子どもを叱らない子育て】

hirofuminice元保育士Webライター

僕は元保育士で、子どもは2人います。元保育士パパとしていろいろな発信をしていますが、人に偉そうに言えるほど保育も子育てもちゃんとできてはいませんでした。その都度反省ばかりの毎日で、今思い返しても後悔することばかりです。

だからこそ自分の失敗を踏まえて、今子育てに悩んでいる人、これから子育てをする人や不安に感じている人達に僕のように後悔することがないように発信をしています。子育てがうまくできたよき先輩ではなく、むしろ悪いお手本として参考にしてもらえたら嬉しいです。

今回のテーマは、子どもを叱らずに済む方法です。僕は子どもをたくさん叱ってしまった経験があるので、今になって改めて子どもを叱らない方法を考えました。今回の記事の内容を自分でも実践できていたら、反省や後悔はだいぶ少なくなっただろうと思います。記事を読んでよいと思う方法があれば、ぜひ実践してみてください。

「叱らない子育て」とは?

「叱らない子育てがよい」という言葉を聞いたことがある人もいると思います。子どもは叱らず、褒めて伸ばすべきという考え方です。僕の子どもが小さかった頃盛んに言われ始め、そのときはとても悩み、考えさせられました。

もちろん、褒めることの大切さは十分わかっています。自分も褒められれば嬉しくて、また頑張ろうと前向きな気持ちになれた経験は何度もありました。しかし、子どもが人に迷惑をかけたり約束を破ったりしたときには叱らなければ、子どもは善悪を知らずに育ってしまうのではないか?その頃の私は、そんな風に考えました。

そして、最近は“叱らない親”というより“叱れない親”が増えていると感じます。叱れない親とは、スーパーや電車の中などの公共の場所で我が子が周りの人に迷惑をかけていても、何も言わない(言えない)親のことです。“叱らない子育て”と“叱れない子育て”とは全く違うということを、まずは認識してください。

いろいろな性格の子どもがいるので、元気いっぱいやんちゃな子もいれば、おとなしい子もいます。一般的に元気のよい子は騒がしくしたりいたずらをしたりして注意されることが多く、おとなしい子はあまり注意されることはないでしょう。

“叱らない子育て”というのは、子どもをみんな叱られないおとなしい子に育てるということではありません。そして、子どもが悪いことをしても何も言わなくてよいことでもなく、叱るべきときには叱ってもよいと思います。ただし、叱り方には十分気を付けなくてはなりません。叱る必要があるときには叱り方に気を付けることと、その後のフォローを大切にすることが大切です。叱り方については、子どもの上手な叱り方って?~元保育士パパが考える【子どもを叱る7つのポイントとよくない叱り方】をご覧ください。

子どもを叱らないで済む3つの方法

叱らない子育てを実践するためには、普段から、叱らないで済むような子育てを心掛けることが大切です。子どもを叱らずに済む方法として、「普段から褒めること」「親がよい見本を見せること」「怒り以外の感情を伝えること」の3つを紹介します。

普段から叱らないで済む方法① 褒める

子どもを叱らずに褒めて伸ばすことが大切だと言いましたが、まさに普段からたくさん子どもを褒めましょう。しかし、“褒める”という行為も、案外難しいものです。「いつも褒めていたら褒められるのに慣れてしまって効果がないのではないか」と考える人もいれば、「褒めることがなかなか見つからない」という人もいます。

“褒める”ことと“甘やかす”ことは違いますが、褒められて嬉しくない子はいません。褒めるべきことがあればいくら褒めたって、同じことを何度褒めたってよいのです。子どもは褒められれば嬉しく、自分に自信がもてて自己肯定感が上がります。そして、次にまた頑張ろうと思う前向きな意欲が育つでしょう。親が自分のことを見てくれているという安心感や、認めてもらえた嬉しさを感じることもできます。

褒めるポイントとしては、子どもが得意なことや上手にできたことを褒めるのは当然ですが、普段子どもが苦手なこと、よく注意してしまう行為について注目しましょう。たとえば、片付けが苦手だったら、1つでも片付けができたときに「片付けできたね!えらかったね!」とたくさん褒めて抱きしめてあげるのです。普段からあまり落ち着きがなく、公共の場や食事の席で座っていられず騒いでしまう子どもだったら、座ることができた瞬間に褒めましょう。つまり、子どもが叱られるような行為をする前に、先回りして褒めるのです。

もしかしたら子どもが全く片付けをせず、全く座ろうともせず、褒めるタイミングがないかもしれません。また、褒められた瞬間だけ子どもは喜んでも長続きせず、やっぱり片付けられなかったり落ち着いて座り続けることができなかったりするかもしれません。しかし、最初はそれでよいと割り切って、褒めることをぜひ継続してみてください。

子育てには根気が必要です。親にもいろいろな性格の人がいるので、きちんとさせたいと思う人、気が短い人もいます。でも、子どもにわかってほしいと思うなら、親も少し根気強く頑張ってみてください。

子どもをらないで済む方法② 親がよい見本を見せる

「子どもは親の背中を見て育つ」ということわざがあるように、子どもは親のことをよく見ています。よいことも悪いことも、親の真似をします。そして親は、子どもには「片付けなさい」と言いながら自分のものは片付けなかったり「好き嫌いしないで全部食べなさい」と言いながら自分は嫌いなものを食べなかったり、自分のことを棚に上げて子どもに言いがちです。

子どもに身につけてほしいとか守ってほしいと思うなら、まずは親がその見本を見せましょう。親がよい見本を見せても子どもが見ていなかったり気付かなかったりしていたら、「ほら、お母さんはキッチンをこんなにきれいに片付けたよ。気持ちいいでしょ?」とか、「ほら、お父さんはちゃんと座っていられるよ。どう?」などと子どもに親の姿をアピールしてもよいでしょう。

もしかしたら、「あれ?今日はお父さん怒らないな」とか「お母さん、なんでなんにも言わないんだろう?」などと、子どもが普段と違う様子に気付くかもしれません。反対に、怒られないことに安心してさらに叱られるようなことをしてしまうかもしれません。しかし、子育てにはいろいろな方法を試してみることが大切です。やってみたら効果があるかもしれません。効果がなければ、少しやり方を変えてみましょう。

子どもを叱らないで済む方法③ 怒りではない感情を伝える

3つ目の方法は、親が子どもに「喜怒哀楽」の「怒」以外の感情を伝えるということです。子どもを褒めると同時に、子どもが約束を守って嬉しいと思う「喜び」や一緒に遊んで「楽しい」という気持ちを、言葉や表情でたくさん伝えてください

そして、もし子どもに対して「怒り」の感情が湧いてきたとしたら、「怒り」ではなく「哀しみ(悲しみ)」の気持ちを伝えましょう。「お父さん(お母さん)は、片付けができなくて悲しい」「お父さん(お母さん)のお話を聞いてくれなくて悲しい」というように伝えるのです。子どもは親を悲しませてしまったと思えば、次はお父さんやお母さんを悲しませないように、約束を守れるかもしれません。

まとめ

子どもを叱らない方法とは、叱る必要がないように(叱られる行為を子どもがしないように)先回りして褒めたり見本を見せたりするということです。そして、子どもを叱りたくなったときは、叱るよりも悲しいという気持ちを伝えましょう

「親の心子知らず」ということわざもあるように、親の気持ちはなかなか子どもには伝わらないかもしれません。しかし、普段からついつい子どもを叱ってしまうことが多いという人ほど3つの方法をぜひ試してみてください。

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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