スペースXがロケット打ち上げ失敗 300回以上連続成功していたファルコン9に何が起こったのか?
7月12日、スペースXが打ち上げたファルコン9ロケットに不具合が発生し、打ち上げが失敗となりました。本記事では、ファルコン9に起こった詳細、そしてどのようなロケットなのかについて解説していきます。
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■液体酸素漏れが発生し、軌道に到達できず
7月12日に打ち上げられたファルコン9は、1段目のエンジンは正常に燃焼し高度を上昇させていきます。しかし、2段目のエンジンから液体酸素が漏れるトラブルが発生し、目標としていた軌道に到達することができませんでした。スペースXによると、今のところ漏洩に関する原因は不明とのことです。
今回の打ち上げでは、20基のスターリンク衛星を搭載していましたが、それらは今後大気圏に再突入し、燃え尽きる軌道に投入されているとのことです。
ファルコン9は、2016年から連続300回以上も打ち上げに成功していました。しかし、今回の打ち上げ失敗により、アメリカ連邦航空局(FAA)の承認を得られるまでの間、ファルコン9の運用は停止せざるを得なくなります。8月には有人宇宙飛行ミッションが予定されていましたが、打ち上げ予定に影響を与える可能性も懸念されています。
■ファルコン9はどんなロケット?
ファルコン9は2010年6月の初打ち上げで成功してから、現在では数日に一基のペースで打ち上げが行われており、世界的に最も多く運用されているロケットの一つです。輸送能力は国際宇宙ステーションなどが回る地球低軌道に最大でも20トン以上と、世界の主要大型ロケットとほぼ同等の能力を有しています。
それに対して、ファルコン9はロケットを再利用することで、徹底した低コスト化が図られており、打ち上げ価格は約66億円と他のロケットと比較して遥かにやすいという特徴があります。
着陸方法は4本の脚を展開し垂直に降りていく方式です。この再利用ロケットは、回収後は点検のみで10回の再使用が可能な見込みです。再整備を行うことで、100回以上の再使用が可能になると見込まれています。そのため、宇宙開発市場において大きなシェアを獲得しているんですね。
なお、名前は皆さんお馴染みのスターウォーズに出てくる「ミレニアム・ファルコン号」由来。9というのはロケットに付いているエンジンの数です。
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