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【速報】スーパーヘビーが海上で爆発、スターシップ6回目の打ち上げ、2度目の空中キャッチを断念

スターシップ6回目の打ち上げ 出典:SpaceX

11月20日朝、スペースXが開発している巨大宇宙船「スターシップ」の6回目となる打ち上げ試験が実施されました。最大の見所である、地球へと帰還したスーパーヘビーの空中キャッチは断念しています。本記事では、スターシップの打ち上げの詳細をご紹介します。

■2度目となる空中キャッチを断念し海上で爆発

着水後に海上で爆発したスーパーヘビー 出典:SpaceX
着水後に海上で爆発したスーパーヘビー 出典:SpaceX

スターシップは、スペースXが開発中の世界最大の宇宙船です。スーパーヘビーと組み合わせることで、牛久大仏に匹敵する全長120メートルとなります。

11月20日、スターシップの6回目の打ち上げが行われました。第一段ロケットとなるスーパーヘビーのエンジンが点火し、宇宙船は順調に高度を上昇させます。そして、打ち上げから数分後にはスターシップとスーパーヘビーの切り離しに成功。スターシップは自身のエンジンで宇宙へ到達します。

そして、地球へ帰還したスーパーヘビーは、発射台のタワーに取り付けられた巨大な2本のアームを目指して、上空から逆噴射しながら舞い降りてきます。しかし、スーパーヘビー側でタワーへの帰還を断念することが判断され、海上へと着水しました。その後、横たわったスーパーヘビーは爆発するという結果となっています。

■今回の打ち上げでは性能がさらにアップグレード

スターシップ打ち上げの様子 出典:SpaceX
スターシップ打ち上げの様子 出典:SpaceX

今回の打ち上げでは、宇宙船の能力の限界を広げることを目的としています。まずは、スターシップの宇宙でのエンジン点火です。今までは宇宙に到達したスターシップはエンジンを停止して弾道飛行をしていましたが、今回は宇宙でもエンジン噴射を行うことで、自由に宇宙でも航行できることを実証することに成功しました。

一方、スーパーヘビー側もエンジンシステムにさらなる冗長性を追加し、構造強度を高めるアップグレードが施されていました。空中キャッチ後には、エンジンから推進剤を廃棄する工程を実施する予定でしたが、今回は残念ながら実施できなかった模様です。

2026年に有人月着陸、火星への無人飛行を目指しているスターシップ、両方の実現に向けて是非がんばって欲しいですね。

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