カンフー・パンダが古巣のジャイアンツと契約。12年前のワールドシリーズで3打席連続ホームラン
サンフランシスコ・ジャイアンツに、カンフー・パンダが戻ってくる。
NBCスポーツ・ベイ・エリアのアレックス・パブロビックによると、パブロ・サンドバルは、マイナーリーグ契約のノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)として、スプリング・トレーニングに参加するという。
サンドバルは、2008~14年と2017~20年に、ジャイアンツでプレーしている。2010年と2012年と2014年は、ワールドシリーズに出場。2010年は3打数0安打ながら、その後の2シリーズは16打数8安打と28打数12安打を記録し、4打点ずつを挙げた。2012年は、第1戦に3打席続けてホームランを打ち、シリーズMVPに選ばれた。2014年は、三塁手のサンドバルが捕球したファウル・フライにより、優勝が決まった。1958年にニューヨークからサンフランシスコへ移転後、ジャイアンツのワールドシリーズ優勝は、この3度がすべてだ。
レギュラーシーズンでは、2009年と2011年に20本塁打以上とOPS.900以上を記録した。体型に似合わぬ軽快な三塁の守備から、カンフー・パンダのニックネームで人気も博した。
パブロビックは、昨春のセルジオ・ロモのような「引退試合」を行うためにジャイアンツへ戻ったのではなく、サンドバルはカムバックをめざす、と報じている。だが、サンドバルが再びメジャーリーグでプレーする可能性は、高くはない。
サンドバルが最後にメジャーリーグでプレーしたのは、3年前の2021年だ。その後の出場は、2022年のメキシカン・リーグとそのオフのプエルトリカン・ウィンター・リーグと……あとは、昨年11月にドバイで行われたベースボール・ユナイテッドの試合しかない。現在の年齢は、37歳だ。
ロモについては、1年前にこちらで書いた。
◆「11年前にワールドシリーズ優勝の瞬間をマウンドで迎えた投手が、40歳で球団に復帰」
なお、サンドバルやロモとともにワールドシリーズ優勝を飾り、その後も移籍することなく、ジャイアンツでプレーし続けてきたブランドン・クロフォードは、今オフにFAとなった。現時点で、球団は決まっていない。サンドバルと同じく、クロフォードも37歳だ。