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毎月5本以上のホームランを打った選手は、ジャッジと大谷と誰がいたのか。テオは7月が4本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
ケテル・マーテイ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)Aug 10, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2024年のレギュラーシーズンに、30本以上のホームランを打った選手は、23人を数えた。

 彼らは、月平均5本塁打以上を記録したということだ。月5本塁打×6ヵ月=シーズン30本塁打となる。なお、3月と4月、9月と10月(2024年のレギュラーシーズンは9月末まで)は、それぞれ、合わせて1ヵ月としている。

 シーズン58本塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)とシーズン54本塁打の大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、どの月のホームランも6本以上だ。毎月5本塁打以上は、この2人の他には、シーズン36本塁打のケテル・マーテイ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)しかいない。マーテイの本数は、どの月も大きな違いがなく、月5本未満の月8本以上も皆無。毎月、5本以上7本以下だ。5本→5本→7本→7本→6本→6本と推移した。

 2024年にシーズン30本塁打以上の選手が、各月に記録した本数は、以下のとおり。

筆者作成
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 毎月5本塁打以上に近かった選手、5ヵ月で5本塁打以上を記録し、あとの1ヵ月は4本塁打だったのは5人。シーズン44本塁打のアンソニー・サンタンデア(ボルティモア・オリオールズ/現FA)、シーズン41本塁打のホアン・ソト(ヤンキース/現FA)、シーズン39本塁打のブレント・ルッカー(オークランド・アスレティックス)とホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)に、シーズン33本塁打のテオスカー・ヘルナンデス(ドジャース/現FA)がそうだ。

 一方、コリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)は、過半数の4ヵ月が5本塁打未満ながら、シーズン30本塁打に到達した。あとの2ヵ月、5月と8月は、どちらも11本のホームランを打った。ちなみに、0本塁打の9月は、1日と2日の2試合しか出場していない。

 シーガーの月10本塁打以上が2度は、ジャッジと大谷の3度に次ぐ。彼ら以外に、二桁本塁打を記録した月がある17人は、いずれも1度ずつだ。

 なお、マーテイのシーズン36本塁打は、どの月も10本未満の選手のなかで、最も多かった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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