首都圏をはじめ26都県に熱中症警戒アラート!猛暑は既に災害と化している
本稿を執筆している7月6日は、九州から東北まで梅雨が継続しているなか、首都圏をはじめ26都県に熱中症警戒アラートが発表される「猛暑」となっています。
昔の「梅雨の中休み」は、シトシトと降る雨が止んで、一時的に晴れの日が続くことを呼んでいましたが、現在ではそんな風流な状況はなくなりました。
7月に入って最多の26都県に!熱中症搬送も増える可能性が高い
環境省のサイトで確認すると、昨日5日の「熱中症警戒アラート」は、23都府県でした。
しかし、本日6日14:00時点では26都県と3県増加。昨日は京都府に発表されていましたが、本日は京都府や大阪府への発表がないため、都県になっています。
近畿地方では兵庫県と和歌山県の2県に発表されており、筆者の住む兵庫県でも暑くてエアコンなしでは過ごせない状況です。
東京で熱中症の疑いによる救急搬送は、今年はじめての132人!
7月5日21:48に配信されたNHK NEWSによると、東京で今年はじめてとなる134人が、熱中症の疑いで救急搬送されたと報じています。
年代は6歳~90歳までと幅広く、その内60代と70代の4人が重症とのこと。そのほかの関東地方でも以下のように、多くの方が救急搬送されています。
- 東京都 :134人
- 千葉県 : 50人
- 神奈川県: 40人
- 埼玉県 : 66人
- 群馬県 : 18人
- 栃木県 : 19人
- 茨城県 : 30人
- 合計 :357人
昨日でこの数字なので、本日6日はもっと多くの方が救急搬送されるのではないでしょうか。
熱中症警戒アラートでは原則運動等を中止!でも仕事は休めない
これは筆者が登録しているスマホアプリ「Yahoo防災速報」に届いた通知です。熱中症警戒アラート(熱中症警戒情報)が発表された地域では、涼しい環境以外では運動等を中止するようになっています。
しかし、熱中症警戒アラートが発表されても、外での仕事がなくなる訳ではありません。そのため、自分ではどうすることもできず、熱中症にかかる方も多いでしょう。
明日7日はもっと範囲が広がる予想|毎年の猛暑・酷暑は災害と化している!
本日14時に環境省が発表した明日7日の予想では、本日を上回る地域で「日最高暑さ指数(予測値)31以上」となっています。
連日の猛暑で、体力が低下している方も多いはず。また、電気代高騰によってエアコンの使用を控える方も多いようで、熱中症患者の増加が懸念されます。
6月24日~30日の7日間で2,276人が救急搬送
総務省消防庁が公開している最新の「熱中症情報」によると、6月24日~30日の1週間で全国の熱中症による救急搬送は、2,276件にもおよんでいます。
- 高齢者が約60%とトップ
- 軽度が約65%だが中等症も約32%と多い
- 屋外よりも住居内が約41%とトップ
これらのデータから推測されるのは、室内でエアコンを使わない高齢者の方が熱中症で救急搬送されていると思われます。
物価が高騰しているだけでなく驚くほどの電気代になっていることから、出費を減らすためにエアコンの使用を控えているのでしょう。
電気代を心配せずにエアコンが使えたなら、救急搬送の数も減り救急隊員や医療従事者の方々の負担も軽減できるはず。猛暑・酷暑は災害と捉えて、国が対策をする時期になっているのではないでしょうか。