あえて「車庫なし建売住宅」が、想像以上の人気で完売した理由
三井不動産レジデンシャルが、昨年秋、新タイプの分譲住宅を販売した。
「ファインコート品川中延フロントレーベル」。フロントレーベルは、フロントランナー(先導者)のように、分譲一戸建ての“先導的物件”であることを示しているのだろう。これまでにない工夫を凝らした物件なのだ。
その工夫とは、あえてカーポート=駐車スペースを設けていないこと。敷地内にマイカーを所有しない一戸建てとなっている。
従来、駐車スペースは一戸建ての生命線というべきものだった。
分譲マンションを買うと、駐車場を借りなければならない。その賃料は、安くても月額5000円。1万円から2万円程度になるのが普通だ。中間をとって、月額1万5000円を毎月支払い続けると考えれば、駐車場付き一戸建ての長所が際立つ。一戸建てであれば、自前の駐車スペースにマイカーを収めるので、毎月の駐車場使用料が不要。その分、生活が楽になるし、駐車場までの距離が短いという利点もある。
敷地内に設けられた駐車スペースは、一戸建てがマンションよりもすぐれている点の代表項目だった。それを手放す一戸建てが“先導的物件”と位置づけられたわけだ。
その意義とは、そしてどんな人が購入したのかを取材した。
あえて、一戸建てで駐車スペースをなくした理由とは
この記事は有料です。
資産価値はもう古い!不動産のプロが知るべき「真・物件力」のバックナンバーをお申し込みください。
資産価値はもう古い!不動産のプロが知るべき「真・物件力」のバックナンバー 2020年1月
税込1,100円(記事3本)
2020年1月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。