史上最長タイの12打数連続安打により、打率はどれだけ上がった!?
7月3日の4打席目から、7月6日の3打席目まで、ホゼ・ミランダ(ミネソタ・ツインズ)は、13打席続けて出塁した。12打数12安打、1死球だ。
13打席連続出塁は、史上最長ではない。ピギー・ウォード(1893年)の17打席連続出塁が最も長く、1900年以降に限っても、テッド・ウィリアムズ(1957年)が16打席連続出塁を記録している。ミランダより長い、15打席連続出塁や14打席連続出塁も、何人かいる。例えば、マニー・ラミレスは、2002年に14打席続けて出塁した。
一方、12打数連続安打は、史上最長タイだ。ジョニー・クリング(1902年)、ピンキー・ヒギンス(1938年)、ウォルト・ドローポ(1952年)の3人に並んだ。
ストリークが始まる前の時点で、ミランダのシーズン打率は.294だった。12打数12安打により、打率は.329まで上昇した。7月6日の4打席目はレフト・フライに終わり、ストリークは途切れ、現在の打率は.328となっている。
ミランダは、26歳のプエルトリカンだ。内野の両コーナー、三塁と一塁を守る。2016年のドラフトで、ツインズから2巡目・全体73位指名を受け、2022年にメジャーデビューした。2022年は、125試合で打率.268と出塁率.325、15本塁打と25二塁打。昨シーズンは、40試合で打率.211と出塁率.263、3本塁打と4二塁打。今シーズンは、72試合で打率.328と出塁率.370、9本塁打と20二塁打を記録している。ストリーク中の12安打は、シングル・ヒットが7本、二塁打が4本、ホームランは1本だった。
ここ6試合の出場は、DHが4試合、一塁と三塁が1試合ずつだ。一塁には、カルロス・サンタナがいる。三塁は、ロイス・ルイスが離脱したものの(「ガラスのスラッガーのまま、大成できないのか。24試合で10本のホームランを打ちながら、またもや離脱」)、ブルックス・リーがAAAから昇格した。リーは、2022年のドラフト全体8位。ここまでの4試合は、ホームラン1本と二塁打1本を含む、15打数7安打だ。
ミランダは、パワーの伸びしろがありそうなので、ホームランと二塁打の比率を逆転させることができれば、来シーズンからは、DHあるいは一塁のレギュラーになれそうだ。サンタナは38歳。今オフにFAとなる。