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各球団の通算奪三振トップ3。菅野智之はトップ10入りが目前。東北楽天は3人とも現役投手になりそう

宇根夏樹ベースボール・ライター
菅野智之(左)と則本昂大 MARCH 15, 2017(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 各球団の通算奪三振トップ3にランクインしている現役投手は、東北楽天ゴールデンイーグルスのトップ2に位置する則本昂大田中将大を除くと、石川雅規(東京ヤクルト・スワローズ)と和田毅(福岡ソフトバンク・ホークス)の2人しかいない。それぞれの順位は、1707奪三振の石川が球団3位、1723奪三振の和田は球団2位。石川と球団2位の松岡弘は300奪三振以上の差があるが、和田は球団1位の杉浦忠に迫っている。おそらく、今シーズン中に杉浦を追い抜くだろう。それについては、「和田毅が今年塗り替えそうな球団記録。現時点のトップも、背番号は「21」だった」で書いた。

 他球団に在籍している現役投手のなかにも、各球団のトップ3に入っている投手はいない。例えば、ダルビッシュ有(現サンディエゴ・パドレス)が北海道日本ハム・ファイターズ時代に奪った1250三振は、球団4位に位置する。

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 東北楽天のトップ3は、今シーズンが終わるまでに、現役投手が3人並ぶことになりそうだ。現時点で、松井裕樹は705奪三振。あと42三振を奪うと、岩隈久志と同じ747奪三振となる。松井のシーズン最少は、2021年の59奪三振だ。ちなみに、東北楽天で700奪三振以上は6人。則本、田中、岩隈、松井の他に、青山浩二美馬学(現・千葉ロッテ・マリーンズ)が、それぞれ、713奪三振と700奪三振を記録している。

 また、1316奪三振の菅野智之(読売ジャイアンツ)は、あと48奪三振で球団トップ10にランクインする。読売のトップ3は、2111奪三振の槙原寛己、1980奪三振の桑田真澄、1865奪三振の堀内恒夫。彼らに続くのは、4位が1707奪三振の斎藤雅樹、5位が1597奪三振の中尾碩志/輝三、6位が1496奪三振の内海哲也(現・埼玉西武ライオンズ)、7位が1400奪三振の上原浩治、8位が1372奪三振の別所毅彦/昭(読売時代は毅彦)、9位が1366奪三振の江川卓、10位は1364奪三振の高橋一三だ。7位以降の4人と菅野との差は、100奪三振に満たない。

 なお、12球団中6球団は、通算奪三振のトップ3と通算勝利のトップ3に、同じ投手が並ぶ。ただ、順位もまったく同じ球団は、東京ヤクルトだけだ。各球団の通算勝利ランキングについては、こちらで書いた。

「各球団の通算勝利トップ5。東北楽天以外で現役投手がランクインしている球団は…」

 各球団の開幕投手トップ3は、こちら。

「各球団の歴代開幕投手トップ3。東京ヤクルトは、金田、松岡、石川。福岡ソフトバンクは、山内、山内、攝津」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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