和田毅が今年塗り替えそうな球団記録。現時点のトップも、背番号は「21」だった
和田毅(福岡ソフトバンク・ホークス)は、150勝まであと7勝、2000イニングまではあと107.2イニングに近づいている。日米通算の150勝と2000イニングまでは、2勝と6.0イニングだ(「今年達成されそうな投手の記録。和田と岸は150勝、石川は3000イニング、平野は200セーブ…」)。
それともう一つ、和田は、奪三振の球団記録にも迫っている。現時点の1723奪三振は球団2位。あと33三振を積み上げると、1756奪三振の杉浦忠に並ぶ。
和田が福岡ダイエー/福岡ソフトバンクで投げた14シーズン――2003~11年、2016~17年、2019~21年。2018年は一軍登板なし――のうち、奪三振が最も少なかったのは、2017年の34だ。昨シーズンの奪三振は83。順調にいけば、今シーズンの前半戦に球団記録を塗り替えるだろう。
杉浦は、1958年から1970年まで、南海ホークス一筋に投げた。通算187勝は球団2位。こちらは、現時点の和田より44勝多い(「各球団の通算勝利トップ5。東北楽天以外で現役投手がランクインしている球団は…」)。
杉浦と和田は、右投手と左投手、アンダースローとオーバースロー、立教大出身と早稲田大出身ながら、背番号はどちらも「21」だ。
なお、現時点で、奪三振の球団記録を持つ現役投手は、1502奪三振の則本昂大(東北楽天ゴールデンイーグルス)しかいない。例えば、1707奪三振の石川雅規(東京ヤクルト・スワローズ)は球団3位。4065奪三振の金田正一と2008奪三振の松岡弘に次ぐ。金子千尋(現・北海道日本ハム・ファイターズ)がオリックス・バファローズ時代に記録した1566奪三振は、球団6位だ。能見篤史(現・オリックス)が阪神タイガースで奪った1496三振は、球団4位に位置する。
和田と同じように、坂本勇人(読売ジャイアンツ)が近づいている球団記録については、こちらで書いた。