各球団の歴代開幕投手トップ3。東京ヤクルトは、金田、松岡、石川。福岡ソフトバンクは、山内、山内、攝津
3月25日のシーズン開幕まで、3週間を切った。すでに開幕投手が決まった球団も、いくつかある。
2リーグ制がスタートした1950年から昨年までに、各球団で開幕投手を多く務めた、歴代トップ3は以下のとおり。東北楽天ゴールデンイーグルスは、2005~2021年だ。ともに6度の岩隈久志と則本昂大に次ぐ、5人は1度ずつ。2006年は一場靖弘、2012年は田中将大、2017年は美馬学(現・千葉ロッテマリーンズ)、2019年は岸孝之、2021年は涌井秀章が、開幕戦の先発マウンドに上がった。歴代の開幕投手7人中、則本、田中、岸、涌井の4人は、今も現役投手として球団に在籍している。
今年も開幕投手を務める菅野智之(読売ジャイアンツ)は、7度で並んでいた上原浩治を抜き、読売の単独最多となる。ちなみに、2014年以降の開幕戦のうち、菅野が先発しなかったのは、WBC出場の2017年だけ。この年の開幕戦は、マイルズ・マイコラス(現セントルイス・カーディナルス)が投げ、菅野は4試合目に登板した。
なお、上原が2000~06年に記録した7年連続の開幕投手は、セ・リーグのストリークでは最も長い。1971~77年にヤクルト・スワローズで7年連続(他2度)の松岡弘とタイだ。パ・リーグを含めると、1975~86年に阪急ブレーブスで12年連続の山田久志が最長。ただ、山田の12度は最多ではなく、金田正一と鈴木啓示の各14度と村田兆治の13度に次ぐ。金田は国鉄スワローズで10度と読売で4度、鈴木は近鉄バファローズで14度、村田はロッテ・オリオンズで13度だ。
また、1980~87年の南海ホークスでは、8年続けて「山内」が開幕投手を務めた。1980~82年が山内新一、1983年が山内孝徳、1984年が山内和宏、1985~87年は山内孝徳だ。1976~89年の14年間(1989年は福岡ダイエー・ホークス)のうち、「山内」以外の開幕投手は、1979年の藤田学と1988年の西川佳明しかいない。
一方、今年の開幕戦で菅野と投げ合う大野雄大(中日ドラゴンズ)は、2年ぶり4度目。小川健太郎、星野仙一、今中慎二、山本昌と並び、球団3位にランクインする。東京ヤクルト・スワローズは未定だが、石川雅規が開幕投手なら、こちらは2年ぶり10度目。球団最多の金田に並ぶ。
読売と中日の他には、4球団の開幕投手が発表されている。広島東洋カープが大瀬良大地(4年連続4度目)、千葉ロッテが石川歩(2年ぶり3度目)、福岡ソフトバンク・ホークスが千賀滉大(3年ぶり3度目)、埼玉西武ライオンズは髙橋光成(2年連続2度目)だ。
横浜DeNAベイスターズで最も多く開幕投手を務めた、大洋ホエールズ/横浜大洋ホエールズで9度の平松政次については、こちらでも書いた。