今、どの国のどの商品に投資をするべき?円安でも日本株が熱い理由は
シンガポール在住FPの花輪陽子です。米国ではコロナ禍での過剰貯蓄がピークアウトし、米経済を今年押し上げてきた個人消費の大きな支えが失速する恐れがあります。
Forbes ADVISORによると、米国の個人貯蓄率は4.1%(2023年4月)で、退職金を除いた平均的なアメリカ人の貯蓄は6万5100ドルだそうです。
ただし、中央値と平均値との乖離が大きく、住む州によって貯蓄率が大きく変わるようです。ハワイ、カリフォルニア、ニューヨークなどの物価が高いエリアに住むと節約には適さないということです。
アメリカ人の多くが401Kなどで退職金を積み立てていますが、その平均が11万8781ドルだそうです。退職金に関しても中央値と平均値との乖離が大きく開いています。
シンガポールに住んでいるアメリカ人は非常に豊かな方が多く、アメリカ系の学校の行事で物販をすると、5シンガポールドル(約550円)でおにぎりが売れたり、1ドルでうまい棒が売れたりと驚かされます。それくらいアメリカ人の消費は旺盛で世界経済を支えているのだなと実感をします。
他方で、低所得者層では退職金の準備も十分ではなく、貯蓄も少ない状況です。
米国ではリセッションに入る前には貯蓄率が低水準に陥ることが歴史的に起こっています。
https://fred.stlouisfed.org/series/PSAVERT
消費の大部分は上位1割の富裕層に動かされており、それ以外の中流層は賃金の上昇以上のインフレなどに苦しみ、借金を増やし、貯蓄を下げていることも考えられます。
次のリセッションに備えて、副業などで収入を上げる努力をし、予算建てをして固定費などの支出を削減し、運用に回すお金を増やすなどを一気に改善することが求められます。
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