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【インタビュー】『応答せよ1988』で大ブレイクのコ・ギョンピョ、「初キスはディープすぎました」

渥美志保映画ライター

今回は私が激押ししている韓国ドラマ『応答せよ1988』のメインキャストの一人、コ・ギョンピョさんのインタビューをお送りします。ドラマの中で演じる成績優秀でまっすぐな正義漢のキム・ソヌ役、それに負けず劣らずの笑顔のさわやかな好青年ぶり。身長184cmのイケメンは主役を張れる大型俳優の素質も十分。なだたる映画監督が映画化権を奪い合ったというベストセラー小説の映画化『7年の夜』への出演も果たし、韓国映画界も熱い視線を注いでいます~。

『応答せよ1988』への出演が決まってどんな風に感じましたか。

シリーズには、悪人が登場しない、明るく暖かいドラマだという印象を持っていました。でもいざ自分がキャスティングされてみると、すごく不安で。前作がすごくいい作品だったし、「前作より優秀な続編はない」とも言いますから、たとえ多少失敗しても、楽しく作っていこうという意識で臨みました。

こんなにヒットするとは思っていなかったので、人気が上がっていったことはすごくうれしかったですね。撮影は夏から冬にかけて行われたのですが、日が短くなっていく中、スケジュールはタイトになるし、体力的にもすごく大変でしたが、それでも現場では楽しく撮影することができました。

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5人の仲間は本当の友人のようでしたね。

いつも楽しく笑っていた記憶がありますが、第1話の夕飯の場面で、各家の子供たちが「隣に」とおかずを持たされて、もっていくとその家からまた別のおかずを持たされて何往復もする、その間に鉢合わせた幼馴染たちが「みんなで一緒に食べりゃいいのに」というエピソードがあるのですが、本当の友達同士で遊んでいるみたいな感じで、すごく面白かったですね。撮影が終わってもそういう楽しい友人関係は続いていて、今もよくメッセンジャーで連絡を取っているんですよ。

バラエティ番組「花より青春」では、男子5人でアフリカへ。珍道中でしたか?

本音を言えば僕はアフリカに行くつもりはなかったんですが(笑)、一緒に行くハメになってしまい、結果的にはすごく楽しい旅になりました。個人的にも、生きる上で何が大切か考える機会にもなりましたね。こうした仕事をしていると、自分を認めてくれない人、アンチのような人はつきものなのですが、厳しい批判などを真摯に受け止めながらも、それに振り回されすぎない自分になれたというか。アフリカでの体験を通じて、そういう部分で成長できたような気がします。

「花より青春」より、左からリュ・ジュニョル、アン・ジェホン、コ・ギョンピョ、パク・ボゴム
「花より青春」より、左からリュ・ジュニョル、アン・ジェホン、コ・ギョンピョ、パク・ボゴム

5人のプライベートな関係はどんな感じなのでしょうか?

みんな役になりきっていたので、ドラマが終わった後もそれが残っているのか、同じような関係で付き合っています。リュ・ジュニョル(ジョンファン役)さんは役同様に繊細な人。すごく包容力があって、アフリカでもみんなのリーダーでした。ドラマではツンデレっぽい感じですが、普段はもっと話すほうだし、茶目っ気もありますね。逆にパク・ボゴム(チェ・テク役)はあまり話さないし茶目っ気があるほうではありませんが、すごく頼りになる男なんですよ。

ドラマで演じたキム・ソヌ役は「理想の息子」タイプですが、コ・ギョンピョさんもそういうタイプですか?

そういうところも、ちょっとだけありますね。学生時代は「理想の息子」なんて言われるタイプとは違う、普通の男の子でしたよ。でも4人の中でソヌが自分に一番近いなと思うのは、友達の面倒見がいいところですね。実際、僕も学生時代はソヌと同じように生徒会長だったのも、そういうところがあったからだと思います。

恋愛に関してはどうでしょう?ソヌは真正面からぶつかってゆくタイプですが。

それもソヌに近いですね。好きだったら好きとストレートに言うタイプだし、断られてもあんまりメゲません。でも、ソヌが恋人と付き合う時に「三つの条件」を出すという場面があるのですが、そういう部分はちょっと違いますね。僕は好きになった相手をそのまま好きになるタイプです。強要は愛じゃない、無条件こそ愛情だと思いますよ。

路地裏でのキスシーンは日本での放送でも話題を呼ぶと思いますが、韓国での反応はいかがでしたか?

ファーストキスの場面が「初キスであれはディープすぎるんじゃないか?」とかなり話題になりました(笑)。演者同士もかなりドキドキしてしまい、相手は普段から仲のいい友達だったのもあって、そのシーンが終わった後は1日くらい気まずい感じがありましたね。

あらためてこのドラマはコ・ギョンピョさんにとってどんな作品ですか?

たくさんの愛情もいただきましたし、僕自身の認知度が上がりましたし、自分の両親世代がどんな生活をしていたのかを、実体験のように演じることができたし、すごく意義のある思い出深いドラマになりました。残念ながら、公共の交通機関は使えなくなってしまいましたが、食堂ではすごくサービスしてもらったり(笑)。本名よりも「ソヌ!ソヌ!」と声をかけられることがほとんどです。

来年公開予定の映画『7年の夜』について教えてください

リュ・スンリョンさん、チャン・ドンゴンさんがW主演のサスペンスです。僕の役は、リュ・スンリョンさん演じる男の高校生の息子役です。父親が7年前に犯した殺人事件が世の中に知れ渡り、かなりつらい生活を強いられているのですが、チャン・ドンゴンさん演じる被害者の父親との再会をきっかけに、事件の真相を探ってゆくという役どころです。体力的にすごく厳しい現場でしたが、ひとつひとつをじっくりと作り上げてゆくという撮影はすごく勉強になりました。残念ながら現場でおふたかたとご一緒する時間はそれほど長くはなかったのですが、大先輩と共演できたことがすごく光栄です。長い時間をかけて作った作品なので、早く観客の皆さんにお見せしたいし、いい映画だと思ってもらえたらいいなと思います。

今後やってみたい役などありますか。

悪役はやってみたいですね。『コインロッカーの女』という映画で一度、演じたことがあるのですが、これよりもう少し強い悪役に挑戦してみたいです。アクションもやってみたいです。御曹司役は――もうすぐにお見せすることができると思いますよ。

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コ・ギョンピョ

1990年6月11日ソウル生まれ。高校2年の時にYGエンタテイメントのオーディションに合格し練習生になるも、建国大学映画科に進学。在学中の’09年に芸能活動を開始し、’10年『ジャングルフィッシュ2』で俳優デビュー。ドラマ『プロポーズ大作戦』『隣のイケメン』『のだめカンタービレ』、映画『怖い話2』『コインロッカーの女』などに出演。今年の1月に放送を終えた『応答せよ1988』のソヌ役で大ブレイク、この8月には同作品日本放送記念の初ファンミーティングも開催。

コ・ギョンピョ 日本初ファンミーティング

2016年8月3日 なかのZERO小ホールにて 17:30開場/18:30開演

チケットは、イープラスローソンチケットぴあなどで販売中。

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『応答せよ1988(原題)』

6月15日(水)より、CS放送Mnetにて放送開始

本放送(水)(木)22:00~23:40

再放送(木)(金)8:00~9:40、(日)9:00~12:20(2話連続放送)

『花より青春 3』

8月29日(月)より、CS放送Mnetにて日本初放送

本放送:(月)23:30~深1:00 

再放送:(火)9:30~11:00、(木)深2:00~3:30 

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映画ライター

TVドラマ脚本家を経てライターへ。映画、ドラマ、書籍を中心にカルチャー、社会全般のインタビュー、ライティング、コラムなどを手がける。mi-molle、ELLE Japon、Ginger、コスモポリタン日本版、現代ビジネス、デイリー新潮、女性の広場など、紙媒体、web媒体に幅広く執筆。特に韓国の映画、ドラマに多く取材し、釜山国際映画祭には20年以上足を運ぶ。韓国ドラマのポッドキャスト『ハマる韓ドラ』、著書に『大人もハマる韓国ドラマ 推しの50本』。お仕事の依頼は、フェイスブックまでご連絡下さい。

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