減塩食をはじめるのにおススメ「ポリ袋調理」は洗い物も減らせて一石三鳥
自宅で介護食をはじめとする食事を作るときにポリ袋調理はおすすめです。食材を食品用耐熱ポリ袋に入れて調味料と一緒にもみ込み、そのまま冷蔵庫で味を染み込ませたり、湯せんで加熱調理したりする方法です。私は介護食を作る時にはポリ袋に調味料を入れて、味をしみこませています。
この方法の特徴は、調味料の量をコントロールできるため、無駄なく減塩が可能になります。また、使用する調味料の量を減らしても空気を抜くことで袋の中の気圧が下がり、味がしっかり染み込みます。思い切って、調味料を普段の味付けの半分くらいに減らしてみて、物足りなかったら、食べるときに塩やしょうゆを振りかけるのがオススメです。
わが家の介護メンズは調味料を後からドバドバかけてしまうので、私は最低限の調味料を使用しています。
また、ポリ袋を使うことで洗い物を減らせます。ボールや容器に食材を入れて混ぜて…という作業をポリ袋の中で完結してしまうので洗い物は出ません。使用した袋は必ず処分をします。また、食材に直接手が触れないという面では食中毒の予防にも繋がります。
調理も湯煎使用できる袋を使うと湯煎調理ができますが、私はポリ袋調理が苦手なので(いつも鍋底に袋がついてしまい、穴が開いてしまいます…。)下味まではポリ袋を使い、加熱調理は鍋やフライパンを使います。湯煎調理が好きな方、上手な方は湯煎調理のほうが洗い物が少なくて済むのでそちらの方がおススメです。
ただし、ポリ袋調理で調理をするときには下記の点で注意が必要です。
1.油分の多い材料を使うと、ポリ袋内部の温度が高くなってしまい、ポリ袋が破けてしまう可能性がある。
2.袋の中に空気が入っていると、水に浮いてしまって内部に火が通りにくく、上部の空気が膨張して袋がはじける恐れがある。
また熱に強い高密度ポリエチレンであるか、日本製であるかどうか、耐熱性であるか、この3つを確認したうえで私は使用しています。中の食品の様子が分かるように半透明であるポリ袋がおススメです。調理の様子が見えないと、加減が分からない時もあります。芯まで火が通っているのかどうか、包丁で切ってみたり、芯まで測れるキッチン温度計を使用するなどしっかり加熱されているか確認も大切です。
電子レンジ加熱は急激に高温になるので、ポリ袋が耐えられない場合があり、破れたり変形したりすることがあります。電子レンジ対応のポリ袋もありますが、うっかりレンジ内で爆発などしてしまうと大変なので電子レンジは使用しないなど、自分でルールを決めておくといいですよ。
減塩食をはじめたい、調味料の使用量を少なくしたい、洗い物を無くしたい。そんなときにポリ袋は心強い味方です。