【大物家具の処分】婚礼タンス解体記録
最近の新築物件は収納が充実しているので、大きな家具を持つ人は少ないかもしれません。
しかし、昭和世代の家にはまだまだ残されている家具に“婚礼タンス”があります。筆者の家にもありました。
家の中でもトップクラスの大物家具、婚礼タンスを3年ほど前に処分した時のお話です。
思い出の品でもあり、実用的な収納用品でもある
婚礼タンスは、結婚して新居を構える時に用意することが多い家具です。
私は新婚時ではありませんが、今の家に住み始めた時に母親が購入してくれました。
このように、親が用意してくれたという方が多いのではないでしょうか。
贈り物という思い出の物&衣類を収める実用的な物です。
たくさん収納できると服は増える
3枚扉のハンガー掛けと、同じ高さの着物入れと引き出しがセットの婚礼タンスは大容量でした。
最初は家族3人分の衣類を収めていたので、大容量の家具は便利で非常に重宝しておりました。
そのうち、子どもの年齢が上がるにつれそれぞれ個室を持つようになり、衣類も各自が部屋に収めるスタイルに変化し分散しました。
そして婚礼タンスは私一人で使うようになりました。
すると、衣類の量はどんどん増えていったのです。
子育てがひと段落して自分のおしゃれにも気が回る時期と重なったということもありますが、それ以上に収納できる場所があるから服が増えていったのだと、今なら断言できます。
整理収納を学んでから服が減り始めた
服が減り始めると、それほど大きな収納家具は必要としなくなりました。
さらに防災も意識しだすようになると、背の高い家具は気になるところです。
思い出&実用的な家具との狭間で、使い続けるか手放そうかと考え始めて、かなり時間をかけて決断しました。
令和3年のことです。
処分方法
婚礼タンスの需要は低いので、リサイクルショップなどでは、ほぼほぼ引き取ってもらうことはできません。
大型ごみに出すなら数千円程度の処分費用がかかります。
問題は搬出です。そのままの状態では、エレベーターに載せることができなさそうなので、ある程度のところまで分解する必要があります。
分解!
途中まで分解するなら、いっそ全部分解して小さくして、清掃工場に自分で持ち込みすることもできるのではないか?
札幌市の場合、家庭から出るごみを自分で清掃工場に持ち込めば、10キロにつき200円(令和6年現在)で処分してもらえます。
安く済むのも魅力だし、バラバラにしてみたいという好奇心も強かったです。
特別な道具がなくても解体できた
使った道具はドライバーとトンカチとノミくらいです。
接着している部分で分解できそうなところは、ノミを挿してテコの力で剥がしていきます。
外せるネジは全部外します。
大きな家具を動かしながら解体していくので、場所を広く開けておく必要があります。
また、それなりに木くずが出ます。あとけっこう音がするので夜間はやめた方が良いです。
地道に解体していくので2日かかりました。
バラバラになった木片を束ねて清掃工場へ
タンスの本体は全て1枚の板になるところまでバラバラにできました。
引き出し部分は解体が難しかったのでそのままです
これらを束ねて車に積み込み、清掃工場に持ち込みました。費用は1,000円台だったと記憶しています。
コスパ・タイパ面は非効率だが良い経験となった
解体に2日、持ち込みに1日、延べ3日かけて、婚礼タンスを手放すことができました。
かかった時間と手間を考えたら、大型ごみに出すほうが効率が良さそうです。
しかし、自分の手で解体して、自分で清掃工場に持ち込むという「最後まで見届け感」は、とても満足できる経験となりました。
その後の衣類収納
その後さらに衣類の数は減少しております。
ピーク時は幅250センチ使って収納していた量が、現在幅80センチ未満です。
収納する器をなくしたことで量が減るという典型的な例となりました。
大きな家具は持たないほうがラク
大きな家具は設置場所を変えるにしても処分するにしても、動かすのが大変です。
年齢は間違いなくどんどん上がっていくので、体力も下がっていきます。
そう考えると大きな家具はないほうが、この先ラクに暮らすことができそうです。
大型家具で持ち物を管理しようとしている人は、その大きさがいつまで手に負えるかも見据えると良いです。