米国債格下げによる影響は?/ウォーレン・バフェットは寡占企業を好む
シンガポール在住FPの花輪陽子です。世界で最も安全な資産とされてきたアメリカ国債ですが、大手格付け会社「フィッチ・レーティングス」は、アメリカの財政が悪化する懸念や債務上限問題にみられる政治の混乱などを理由に、その格付けを最も信頼度が高い「AAA」から1段階引き下げました。大手格付け会社によるアメリカ国債の格下げは12年ぶりです。
大手格付会社「ムーディーズ」は米国債を「Aaa」と最も信頼度が高いものを維持していますが、「スタンダード・アンド・プアーズ」は2011年8月に「AA+」と2番目の格付けに格下げをした経緯があり、それを維持しています。
2011年の格下げの際には株式市場が数ヶ月で16%程度下落する局面がありましたが、今回は2回目ということもあり、影響は限定的です。日経平均株価やナスダック総合株価指数は8月1日2日に2%程度下落しましたが、ダウ工業株30種平均は1%程度の下落に収まりました。
米ドルや米国債への先行き懸念はあるものの、それ以上の通貨を探すことは難しく、投資家にとっては消去法で引き続き米ドルでの運用が考えられます。
定期預金や外債の利回りを比較しても米ドル建てだと、期間によっては5%程度つきます。他のメジャー通貨よりも1〜2%高いからです。
ウォーレン・バフェットは寡占企業を好む?
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイは日本の5大商社に投資をしていて有名ですが、彼が保有している多くの企業が寡占企業であるとTwitterでも話題になっています。
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