筆者は大晦日から元旦にかけて、乗り鉄の恒例行事となっている年越し大回り乗車に挑戦中だ。年越し大回り乗車とは、「大都市近郊区間」の乗車特例制度を活用し、150円の近距離きっぷで北小金―馬橋間の1035.4kmを一筆書きルートで約33時間かけて乗り通すことをいい、筆者の記事（「年越し大回り」150円で首都圏JR線の1035.4kmを33時間で制覇！　今年も挑戦者は現れるか？）で詳しく解説している。

　年越し大回り乗車の挑戦者は、2025年の年明けは武蔵野線の車内で迎え、1時50分に千葉県の成田駅に到着。宿泊は成田駅2番ホームに停車している電車ホテルで仮眠を取り、5時21分発銚子行の普通列車から2日目の行程をスタートした。この日は、銚子市の松岸駅まで行き、そこで列車を乗り換えながら房総半島を一周し、東京駅に戻った後、最終目的地の馬橋駅に向かうというのが、この日のおおまかなルートとなる。

　2025年元旦の千葉県銚子市の日の出時刻は、6時47分。年越し大回り乗車での松岸駅到着時刻は6時39分で、発車時刻は6時53分であったことから、列車の待ち時間に初日の出が拝めることがわかった。

　松岸駅到着後、大量の乗客が下車し、乗り換えのために跨線橋を渡ってとなりのホームに向かうのだが、跨線橋の上から初日の出と銚子駅方面からやってくる電車を1枚の写真に収めようと、大勢の乗客がカメラを向けていた。

(了）