【福岡市早良区】とても小さな古本屋さんMOOK
お散歩ライターの石井つかさです。
早良区西新というのはディープな街で、「こんなところにお店があったんだ!」ということもしばしばあります。今回は「こんなところに!」という場所にある小さな古本屋さんのMOOKさんをご紹介します。
この古本屋さんは、通常の古本屋さんと違い9人のメンバーがそれぞれ自分が担当する棚を持って運営しています。この9人がそれぞれにサブカルチャーから文学、アートなど自分が好きなジャンルの本を集めて棚が構成されているのが特徴の一つです。
その棚が9人分集まって1つのお店になっている状態です。店内に入り1つの棚をみていると知らないうちに違う人の棚に移り、全くテイストの違う本が並んでいて驚きます。
独特なのは本のラインナップだけではなく、営業スタイルも独特で、MOOKさんは特定の曜日や時間で営業していないのです。9人のメンバーがお店を開けることができる日や時間に開けているというスタイルで、現在は週末に開店していることが多いようです。
ちなみに、この古本屋さんは先日ご紹介したパスタ店と同じ建物にあります。
パスタ店に行くにはMOOKさんの手前にある階段を上がっていくことになりますが、MOOKさんは階段を上がらずに奥に進むと入り口があります。
なんでこんな業態なのかを、この日お店を開けてくれていたメンバーの方に聞いてみました。
このお店の棚を作っているメンバー9人は同じ建物の2階にあるビゴネスというバーの常連さんで、そのバーのオーナーさんが、同じ建物内の空き部屋を借りて「みんなで遊べる空間を作ろう」というコンセプトで、この店舗が作られたそうです。
そのため、売り上げに固執せずに好きな本を好きなように並べて、自分の時間がある時に営業するというスタイルの古本屋さんが出来上がったということでした。
おもしろ21通りという商店街の通りから営業中かどうかを見分ける方法は街灯型のランプが点灯しているかが目印になっています。街灯が点灯していて店舗前に小さな開いてますのお知らせがあったら完璧です。中に入って独特の空間を楽しみましょう。